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イーサリアム、今後数年間でビットコインを上回る可能性

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update 2022.04.20 12:28
イーサリアム、今後数年間でビットコインを上回る可能性

update 2022.04.20 12:28

ゴールドマンサックスが価値保存の手段として評価

今月7日、米大手投資銀行のゴールドマンサックスは、イーサリアム(Ethereum)が価値保存の手段としてビットコイン(Bitcoin)を今後数年間で上回る可能性があると言及した。[1]

ゴールドマンサックスによると、ビットコインは先行者利益による強力なブランドを有しているが、トランザクション速度の問題などから、イーサリアムと比較してユースケースに欠いているという。反対にゴールドマンサックスは、イーサリアムがスマートコントラクトを軸とした最も人気のある開発プラットフォームであると述べ、同仮想通貨(暗号資産)の方が実際の需要を獲得する可能性が高いと主張している。

一方、ゴールドマンサックスはボラティリティの高い仮想通貨が安全資産の金を追い抜くことはできないとの考えを示しているようだ。ゴールドマンサックスは金をディフェンシブなインフレヘッジ、仮想通貨をリスクオンインフレヘッジと見なしていると語った。

現在、イーサリアムの時価総額は約2,600億ドルでビットコインの4割程度の所まで迫っている。イーサリアム価格はビットコインと同じく、5月中旬頃のピークから半減しているものの、依然として年初から約200%上昇となる水準に留まっている状況だ。来月初旬にイーサリアムはロンドンアップグレードの実施が検討されているが、これが実現すれば、供給量の減少と共に更なる価格上昇につながると予想されている。

今年に入ってからDeFI(分散型金融)およびNFT(Non-Fungible Token)市場の拡大で、イーサリアムは需要を増加させているが、どのような値動きを見せるのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2021.07.09

ニュースコメント

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資産としての価値を高めるイーサリアム


これまで、仮想通貨市場ではデジタルゴールドと称されるビットコインばかりが注目を浴びてきたが、イーサリアムも資産としての価値を高めており、金融機関や投資家が同仮想通貨に関心を示しているようだ。例えば、スイスの大手銀行であるデューカスコピーはイーサリアムによる入出金サービスを開始するなど、同仮想通貨の通貨としての側面を信頼して利用を拡大しているという。その他、ポートフォリオの最大5%を仮想通貨に投資することを念頭に、ナスダックの上場企業であるMogoがイーサリアムを購入している。結果的にイーサリアムはビットコインの代替としてシェアを伸ばし、最近では市場占有率が約20%を超えて今年5月以来の水準に達した。イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ベースのETH2.0へ移行することを予定しているが、これがどのような変化をもたらすのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.07.09

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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