Select Language

2020年に機関投資家のアルゴリズム取引が急増

2020年に機関投資家のアルゴリズム取引が急増

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
2020年に機関投資家のアルゴリズム取引が急増

update 2022.04.20 12:28

ロックダウン下でトレーダーは電子取引にシフト

新型コロナウイルス(COVID-19)禍の2020年、機関投資家のアルゴリズム取引が急増したことが、ロイターの調査で明らかになった。[1]

2020年にFX市場シェアの30%を握ったJPモルガンとUBS、ドイツ銀行を対象としたロイターの調査によると、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて市場ボラティリティが高まる中、多くの投資家が大部屋のトレーディングフロアで取引する伝統的な手法よりも電子取引を選好しているという。JPモルガンのマクロeコマース部門ヘッドを務めるチー・エヌゼル氏は、電子・自動取引テクノロジーへの投資は重要であり、昨年から急増しているアルゴリズム取引を通じ、より効率的なコスト管理と流動性アクセスを実現していると言及した。

また、2020年は市場ボラティリティの拡大を背景に、スプレッドも世界金融危機以来の水準まで広がった。このような中、英国・ロンドンを拠点とするフィンテック企業であるXTX Marketsのような新興勢力が、豊富な流動性を供給することで一定の市場シェアを確保したという。実際に、世界的な金融専門誌であるユーロマネー(Euromoney)誌が公表したFXサーベイ2021において、XTX MarketsはJPモルガンとUBS、ドイツ銀行に次ぐ4番手に位置づけた。尚、XTX MarketsはFX取引においてサードパーティーのアルゴリズム活用を推奨している。加えて、Coalition Greenwichが6月に実施した調査によると、2020年は40%以上のFXトレーダーがアルゴリズム取引を行い、2021年は更に増加することが見込まれるという。

複数の取引施設や海外FXブローカーのFX取引高が増加する中、多くのトレーダーがアルゴリズム取引を有効活用することで、更に市場が活性化することに期待したい。

release date 2021.07.12

ニュースコメント

comment

個人投資家も利用できるアルゴリズム取引


アルゴリズム取引は機関投資家のみならず、個人投資家も利用できる。例えば、個人投資家の間で利用拡大が続くMetaTrader5【以下、MT5と称す】は、高性能なアルゴリズム取引機能を搭載している。また、MT5はMQL5コミュニティと呼ばれる強固なコミュニティサイトを有しており、2万種類以上のロボットや取引アプリが利用可能だ。MT5に関しては、日本居住者向けにサービス提供する多くの有力海外FXブローカーが導入済みである。例えば、Global Forex AwardsにてベストリテールFXブローカー賞を受賞したXMグループ傘下のXMTrading(エックス エム)や、良好な業績推移のExnessがMT5を採用している。また、仮想通貨CFDを提供開始したTitan FXも、MT5上で多岐にわたるサービスを提供している。2021年もアルゴリズム取引の増加が予想される中、顧客基盤の拡大を図る海外FXブローカー各社が、如何なる関連ソリューションを提供するか注目したい。


Date

作成日

2021.07.12

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル