作成日
:2021.06.15
2022.04.20 12:27
6月13日、電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)でCEOを務めるイーロン・マスク氏がビットコイン(Bitcoin)決済再開の可能性があると言及したことを受け、ビットコイン価格が翌朝にかけて約10%増の3万9,500ドル付近にまで上昇した。
今回、マスク氏は仮想通貨メディアであるCointelegraphの投稿に対し、自身のTwitter(ツイッター)を通じて「仮想通貨マイナーによるクリーンエネルギーの利用が合理的な水準に達して、それがポジティブな傾向にあることが確認できれば、テスラはビットコイン決済を再開する」とコメントしている。テスラが売却したビットコインが保有全体の10%以下に留まっていることに触れて反論した。
また、Cointelegraphはマスク氏が風説を流布して価格を吊り上げた後に売り抜けるPump and Dump(パンプ・アンド・ダンプ)を行なった可能性があると報じたが、同氏はマスク氏がビットコインの環境負荷に言及して以降、マイニング関連の議論が活発になってきており、各国政府や企業が対策を検討し始めている。一方で、この一連の流れがテスラの政府補助金を守るための動きだとして、ハッカー集団のアノニマスを名乗る人物がマスク氏を批判する動画を公開している。しかし、少なくとも同氏の発言が再生可能エネルギーの利用促進に向けた足掛かりとなっていることは明らかだと言えるだろう。
ケンブリッジ大学(University of Cambridge)は、ビットコインがアルゼンチンにおける年間消費電力相当のエネルギーを必要とすると警笛を鳴らしているが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨市場の動向に注目していきたい。
release date 2021.06.15
出典元:
ニュースコメント
コミュニティからの信頼を失いつつあるマスク氏
ビットコイン価格の暴落を招くきっかけとなったことから、マスク氏は仮想通貨コミュニティで信頼を失いつつあり、米国の大手新聞社であるニューヨークタイムズからは「信用できない人物」として批判されている。SNS上では「#donotbuytesla(テスラを買うな)」のハッシュタグを付けた投稿が拡散されるなど、マスク氏の仮想通貨市場での行いがテスラの不買運動にまで波及しているという。中にはテスラ製品の注文をキャンセルしたというユーザーも登場しており、同社は思わぬ形で被害を被っているようだ。これに伴い、年初から好調だったテスラの株価も、ピーク時の約880ドルから約570ドルまで急落している。マスク氏はあくまでも仮想通貨をサポートする姿勢を崩していないが、ドージコイン(Dogecoin)の買い煽りを主導した経緯もあるだけに、今後も同氏の言動を注視して仮想通貨市場での展開を追っていく必要があると言えるだろう。
作成日
:2021.06.15
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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