Select Language

Tradeview、マルタに新法人を設立

Tradeview、マルタに新法人を設立

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.30 17:47
Tradeview、マルタに新法人を設立

update 2023.03.30 17:47

大陸欧州での市場拡大を模索

ケイマン諸島を拠点とする海外FX・CFDブローカーであるTradeview(トレードビュー)は、欧州市場の開拓を推進すべく、マルタに新法人としてTradeview Europe Ltd【以下、Tradeview Europeと称す】を設立した。

Tradeview Europeはマルタ金融サービス局(Malta Financial Services Authority)【以下、MFSAと称す】の規制下において、投資サービスや顧客資産の管理ができるカテゴリー2の投資サービスライセンス(Investment Services License)を取得した。[1]これにより、同社はマルタやフランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインの個人投資家及び機関投資家へのサービス提供が可能となった。[2]Tradeviewは優れたインフラや強固な法律フレームワーク、オープンなビジネス環境、安定した経済を理由に、マルタを欧州の拠点にするという。同社のCEOを務めるティム・フューレイ氏は、マルタでのオフィス開設が、より良いサービスの提供や顧客との接点拡大に繋がると言及している。また、Tradeviewは規制遵守と顧客の期待を上回るサービスの提供に注力しており、革新的な取引プラットフォーム上でユーザーとの接点を持ち、新たなブレイクスルーを達成していくという。加えて、マルタ法人の統括者であり欧州の認定アナリストでもあるギリェルメ・ドレイ氏は、顧客中心の取引環境を構築するTradeviewが、数年以内に欧州でNo.1の金融ブローカーになると確信しており、Tradeview Europeがトレーディング業界を刷新していくことを楽しみにしていると言及している。

Tradeviewは、ケイマン諸島金融庁(Cayman Islands Monetary Authority, CIMA)の規制下において2004年に創業し、MetaTrader4(MT4)とMetaTrader5(MT5)、cTrader上で、0.0pipsからのスプレッドとECN方式を採用したマルチアセット取引サービスを提供している。尚、2020年から日本人向けサービスはペルー政府登録のTradeview Financial Markets SACが運営している。同社はブローカレッジサービスを再定義するというビジョンを掲げ、個人投資家が機関投資家並みの高品質のデータや執行サービスにアクセスできるようになることを目指している。実際に、同社はDMA(Direct Market Access、取引所に直接注文を出す形態)方式のFXや株式取引サービスの提供に加え、2016年にはプロ投資家レベルの執行を実現するLiquidity Connectorをリリースした。また、2018年にTradeviewはTradeGATEHubをリリースし、ソーシャルトレード機能も提供している。同ツールでは最新の金融市場ニュースの把握や他のトレーダーの動向フォロー、様々な商品トレンドの議論、多言語対応のチャットボックスを活用したプロ投資家とのコンタクトなどを通じ、トレーディングを学ぶことができる。尚、同社は月次ベースで数千件のリアル口座の開設があるという。

フューレイ氏は、Tradeviewが成長を続けていく上で、会社全体で文化やミッションを共有すると共に、価値観を明確に示すことの重要性が高まっているという。最近では、Tradeviewは新ブランドロゴを公表し、より優れたトレーディングエクスペリエンスの提供を模索している状況だ。同社が、欧州市場の開拓を図るべく革新的なソリューションを提供することに今後も期待したい。

release date 2021.06.09

ニュースコメント

comment

大陸欧州の競争環境は激化


Tradeviewは革新的なテクノロジーと規制遵守、優れた顧客サポートを通じ、欧州市場の個人投資家及び機関投資家に最高水準の取引環境を提供していく方針だ。他方で、ブレグジットを機に多くの海外FXブローカーが欧州市場で継続的にサービスを提供すべく、大陸欧州各国で新たにライセンスを取得すると共にオフィスの開設を行っている。例えば、オーストラリア最大のリテールFXブローカーであるPepperstoneはCySECのライセンスを取得しており、2020年12月にはドイツ法人がサービスの提供を開始した。また、米国の大手海外FXブローカーであるOANDAはMFSAよりライセンスを取得し、英国法人の顧客をマルタ法人へ移行できる体制を構築している。加えて、キプロス証券取引委員会(CySEC)は金融パスポート継続措置(TPR)の下で、英国を拠点とする金融サービスプロバイダー88社に事業認可を付与しており、大陸欧州の競争環境は激化している状況だ。今回、マルタに新法人を設立したTradeviewを始め、海外FXブローカー各社が競合他社との差別化を図るべく如何なる取り組みを講じるか注目したい。


Date

作成日

2021.06.09

Update

最終更新

2023.03.30

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル