作成日
:2021.03.02
2021.08.31 15:33
2月28日までの過去7日間でビットコイン価格(BTC/USD)は24%下落し、約4万3,000ドルで過去3週間の最安値を記録した。
現在、ビットコイン価格は4万5,500ドル付近にまで回復しているが、10時間および50時間移動平均線を下回っており、弱気なシグナルを示しているという。これに対してEQUOSのMatt Blom氏は、ビットコインが依然として買い相場の中にあると述べ、4万1,800ドルおよび3万8,100ドルラインの支持線が重要な試金石になると主張した。また、Blom氏はビットコイン価格が4万5,000ドルを超えると4万8,200ドル、5万ドルを超えると再び史上最高値を目指す動きに転換すると予想している。
しかしながら、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)が米ドルのインフレを抑制するために利上げを行うことが確定的になっており、リスク資産であるビットコインの売りが加速する可能性が高まっているようだ。加えて、デリバティブ市場が加熱していることを背景に、ビットコイン価格が1万ドル以上の暴落を記録するなど、ボラティリティが飛躍的に拡大しているという。このような状況下、投資家は高値圏で利益確定する動きを見せており、仮想通貨取引所のジェミニなどではビットコインの取引量が増加している。
主要な機関投資家はこのビットコイン価格の急落が健全な調整だと考え、新規投資家が仮想通貨市場に参入する機会になり得ると指摘しているようだ。MicroStrategyが約10億ドル相当のビットコインを追加購入したのに加え、米大手取引所のコインベースが株式上場に向けて前進するなど、ここ数日間でポジティブな要素も出てきているが、同仮想通貨価格はどのように推移していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。
release date 2021.03.02
今年に入ってからビットコイン価格は5万ドルの大台を突破して史上最高値を更新しており、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せている。これに伴い、仮想通貨取引サービスを拡充するロビンフッドが2ヶ月で600万人の新規ユーザーの獲得に成功するなど、仮想通貨市場へのアクセスが拡大しているという。しかしながらこの流れがビットコインの流動性不足を助長しており、同仮想通貨は値動きの安定性を失いつつあるようだ。このような事態を受け、BequantのDenis Vinokourov氏はビットコインが安全資産ではないとの考えを示し、デジタルゴールドとして価値を高める同仮想通貨の危険性を指摘した。先月26日、ビットコイン価格はデリバティブ市場におけるポジションの強制決済を誘発する形で約10%急落しているが、再び上昇トレンドに乗ることができるのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。
作成日
:2021.03.02
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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