Select Language

ビットコイン価格、流動性低下で価格変動リスクが高まる

ビットコイン価格、流動性低下で価格変動リスクが高まる

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
ビットコイン価格、流動性低下で価格変動リスクが高まる

update 2021.08.31 15:31

JPモルガンのストラテジストが供給不足による影響を危惧

JPモルガンのストラテジストであるNikolaos Panigirtzoglou氏は、ビットコイン(Bitcoin)の流動性が金やS&P500よりも大幅に低下していることを受け、同仮想通貨の価格変動リスクが高まっていると指摘した。[1]

先日、ビットコイン価格は5万8,000ドルを超えて史上最高値を更新し、年初から約100%増となる水準に達した。しかしながら、クジラと呼ばれる大口の投資家がビットコインを買い占めており、仮想通貨取引所における同仮想通貨の供給量はここ2年間で最低レベルに落ち込んでいるという。

これらの投資家は、ビットコインを取引所からコールドウォレットや外部のウォレットに移動しているようだ。取引所のウォレットアドレスに保管されているビットコイン数は、昨年10月から6.6%マイナスとなる238万BTCにまで減少しており、例えば、米大手取引所のコインベースからは10億ドル相当が流出している。結果的にこの供給不足がビットコイン価格を押し上げる要因となっているが、それと同時にボラティリティも拡大傾向にあるという。

また、Panigirtzoglou氏はビットコインの日間取引量が100億ドル程度に留まっている事実に触れ、1,000億ドルにも達する金と比較してその規模が極端に小さいことを問題点として挙げている。今年に入ってからビットコイン価格は好調を維持しているが、この上昇トレンドはいつ頃まで継続するのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2021.02.24

出典元:

ニュースコメント

需給バランスの不均衡が顕著化するビットコイン

ビットコインは発行上限数が2,100万枚に固定されているが、既にその内の80%以上が発行されており、将来的な新規発行数は約300万BTCしか残されていない状況だ。更にブロックチェーン関連のリサーチを行うChainalysisが報告したように、2018年時点で発行されたビットコインの36%が紛失している可能性があるため、市場で流通する同仮想通貨は理論値を大幅に下回ると予想されている。このような環境下、最近ではインフレ対策としてMicroStrategyがビットコインに投資したのに続き、電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)が15億ドル相当の同仮想通貨を購入するなど、機関投資家による需要が爆発的に増加しているという。このまま供給不足が解消されなければ、ビットコインはシステムとして機能しなくなる可能性があるが、同仮想通貨を取り巻く環境はどのように偏移していくのか、今後もその動きに注目していきたい。


Date

作成日

2021.02.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル