Select Language

パーパス、世界初となるビットコインETFを上場

パーパス、世界初となるビットコインETFを上場

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.12 16:33
パーパス、世界初となるビットコインETFを上場

update 2022.04.12 16:33

取引初日は好調な滑り出し

カナダを拠点とする資産運用会社であるPurpose Investments Inc.【以下、パーパスと称す】は2月18日、世界初となるビットコイン(Bitcoin)ETF(上場投資信託)をトロント証券取引所(Toronto Stock Exchange, TSX)に上場したことを発表した。[1]

パーパスが組成したビットコインETFであるパーパス・ビットコインETFは、カナダドル建て(BTCC.B)と米ドル建て(BTCC.U)の2種類となり、ビットコインに直接投資するとのことだ。同社によると、欧州でETFと似た機能が付帯したビットコイン商品は複数提供されているものの、ビットコインETFのリリースは世界初となるという。

パーパス・ビットコインETFの取引初日における売買代金は1億6,500万ドル(約174億円)に上り、好調な滑り出しを切った模様だ。Bloomberg Intelligenceのアナリストを務めるJames Seyffart氏によると、今後パーパス・ビットコインETFにどれほどの資金が流入するか想定できないものの、取引初日の売買高は、これまでにカナダで上場したETFの取引初日における取引量を大きく上回るものだという。

尚、仮想通貨市場の規制整備を進める米国では、数十社の仮想通貨ファンドがビットコインETFの登録を試みてきたが、米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】はいずれの申請も認可せずにいる。しかしながら、ブロックチェーン技術などに精通したGary Gensler氏がSECの次期議長候補に挙がっており、2021年中のビットコインETF誕生への期待が高まっている状況だ。

パーパスが世界初となるビットコインETFを上場し、グローバル投資家の間で同ファンドに対して高い関心が集まる中、SECを始めとする各国当局が如何なる対応策を講じるか注目したい。

release date 2021.02.22

出典元:

ニュースコメント

沸騰するビットコイン市場

2月16日、ビットコイン価格は5万ドルを突破した後、17日にも史上最高値を更新しており、同仮想通貨の価格は1年で5倍に急騰する強気な展開となっている。ビットコインを巡っては、電気自動車メーカーであるTesla【以下、テスラと称す】のCEOを務めるElon Musk氏や、著名ヘッジファンドマネージャーであるPaul Tudor Jones氏らが高い関心を示している。また、PayPal(ペイパル)が仮想通貨関連サービスを開始した他、テスラが15億ドル相当のビットコインを購入したことも大きな話題を集めている。直近では、Twitter(ツイッター)も同仮想通貨に投資する可能性があると報道されている。更に、世界最大の資産運用会社であるBlackRockがビットコイン先物に投資する可能性が明らかになるなど、機関投資家からの資金流入も期待できる状況だ。尚、同社のCEOを務めるLarry Fink氏は、ビットコインが世界基準の資産になる可能性があると発言している。多くのプレーヤーが続々と参入するビットコイン市場は活況を呈しているが、今後も騰勢(とうせい)を強める展開となるのか、その動向を見守りたい。


Date

作成日

2021.02.22

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル