Select Language

BlackRock、2つのファンドを通じてビットコイン先物に投資する可能性

BlackRock、2つのファンドを通じてビットコイン先物に投資する可能性

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
BlackRock、2つのファンドを通じてビットコイン先物に投資する可能性

update 2021.08.31 15:31

方針を転換して仮想通貨市場への投資を拡大する動き

世界最大の資産運用会社であるBlackRock(本社:40 East 52nd Street New York, NY, USA 10022[1])が、少なくとも2つのファンドを通じてビットコイン(Bitcoin)先物に投資する可能性があることが明らかになった。[2]

米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】に提出された目論見書によると、BlackRockが運用するBlackRock Global Allocation Fund Inc.およびBlackRock Funds Vがビットコイン先物に投資する許可を得たという。BlackRockがどの商品に投資するかは明らかになっていないが、現金決済のビットコイン先物のみ保有することが許されているため、米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission, CFTC)に登録されているCMEが唯一の選択肢になると考えられる。

これまでSECへのファイリングの中で、BlackRockがビットコインについて言及することはなかったが、この目論見書には、特定のファンドがビットコインを原資産とする先物契約を購入する可能性があると記されている。昨年、BlackRockのCEOであるLarry Fink氏がビットコインの需要が高まっている事実を認め、ビットコインが世界基準の資産になる可能性があると発言したことをきっかけに、同社は方針を転換して仮想通貨市場に接近しているようだ。以前、Fink氏はビットコインが投機やマネーロンダリングの手段に過ぎないと批判していたものの、現在、BlackRockは仮想通貨やブロックチェーン技術に精通した人材を募集しているという。

一方、BlackRockは仮想通貨市場が比較的新しい市場であることから、規制の変更や評価の問題、流動性リスクがファンドに悪影響を与える可能性があると投資家に警告している。実際に、仮想通貨関連の投資商品を開発するグレースケールがリップルを除外するなど、当局による規制強化の影響を受けているが、投資家はBlackRockの方針転換をどのように評価するのか、今後も仮想通貨市場の動向に注目していきたい。

release date 2021.01.22

出典元:

ニュースコメント

機関投資家の資金流入で活況な仮想通貨市場

昨年、フィデリティ投信およびバンガード、チャールズ・シュワブの大手資産管理会社3社が仮想通貨関連企業への投資を拡大するなど、既存の金融業界は成長著しい仮想通貨分野への関心を強めている。今年もその強気なトレンドは継続しており、仮想通貨市場に流入する機関投資家の大量の資金が、より直接的な形でビットコインやイーサリアム(Ethereum)を始めとする主要な仮想通貨の価格を押し上げているという。特に、ビットコイン価格は昨年の最高値を大幅に超えて一時的に4万ドルラインを上抜ける展開を見せている。これに伴い、仮想通貨管理会社であるBitwiseのAUMが5億ドルに到達するなど、仮想通貨を対象としたファンド型の商品に対する需要も高まっているようだ。2021年は米国におけるビットコインETFの実現なども期待されているが、仮想通貨市場はどのように推移していくのか、今後もその変化を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.01.22

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル