Select Language

Kraken、DeFiアプリ向けに仮想通貨のスポット価格を提供へ

Kraken、DeFiアプリ向けに仮想通貨のスポット価格を提供へ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
Kraken、DeFiアプリ向けに仮想通貨のスポット価格を提供へ

update 2021.08.31 15:31

信頼性の高いデータフィードの実現を目指す

米国の大手仮想通貨取引所であるKraken(クラーケン)は、独自のChainlinkノードを立ち上げ、仮想通貨のスポット価格を様々なDeFi(分散型金融)アプリで利用可能にすることを計画していると発表した。[1]

公式発表によると、KrakenはブロックチェーンプラットフォームであるChainlinkの暗号署名機能を活用し、同取引所における仮想通貨のスポット価格をオンチェーンで提供する予定だという。Krakenはオラクルを介してデータフィードを行い、デリバティブやレンディング、国際決済、ステーブルコイン、自動資産管理プロトコルなどを用いたDeFiアプリの開発を促進する狙いだ。現在、Krakenはデータの透明性向上を目指しており、価格操作などによるリスクを検証している。

Krakenの製品部門責任者であるJeremy Welch氏は、同取引所の試みに関して次のようにコメントした。

これによりDeFiアプリへの正確な価格フィードの提供に加え、チェーン上でデータに暗号署名を行い、その出所を間違いなく証明できるようになるため、自動化されたブロックチェーントランザクションの信頼性を高めることになるでしょう。Krakenは、成長する仮想通貨市場で需要を満たす製品とサービスをいち早く提供することに誇りを持っています。DeFiの成長と高品質のデータフィードの必要性を考慮し、独自のChainlinkノードを介して同取引所におけるスポット価格を開発者に提供できることを嬉しく思います。

Jeremy Welch, VP of Product at Kraken - Krakenより引用

Krakenと同様に大手取引所のHuobiもChainlinkを介して価格データを提供している。DeFi市場の拡大でデータフィードの重要性が増しているだけに、今後もKrakenの取り組みに注目していきたい。

release date 2021.02.03

出典元:

ニュースコメント

DeFi市場の成長に期待がかかる2021年

近年、DeFi市場は盛り上がりを見せており、今年に入ってからChainlink(Chainlinkブロックチェーンのネイティブトークン)やAave、UniswapなどのDeFiトークンの時価総額が大幅に増加しているようだ。世界最大のDeFiプラットフォームとして知られるイーサリアム(Ethereum)もETH価格が過去3年間の最高値となる1,150ドルを記録するなど、このトレンドに後押しされる形で需要を伸ばしている。これに対して仮想通貨関連企業はDeFi市場へのアクセスを拡大しており、例えば、Krakenの競合であるジェミニは7種類のDeFiトークンを上場しているという。2021年、イーサリアムのETH2.0への移行が本格化すれば、更に多くのDeFiプロジェクトの立ち上げが見込まれるが、仮想通貨市場はどのように偏移していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.02.03

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない