作成日
:2021.01.25
2021.08.31 15:31
今月21日、ビットコイン(BTC/USD)価格は利益確定の流れが続く中で一時的に10%以上の暴落を記録し、3万ドルを下回る動きを見せた。
現在、ビットコイン価格は3万ドルを僅かに上回る所まで回復しているが、この暴落で年初からの上げ幅が1%未満にまで減少する結果となった。これに対してTechemy CapitalのJosh Olszewicz氏は、このビットコイン価格の下落が単なる調整であり、長期的な影響を及ぼすことはないと楽観的な見方を示している。最近、米大手仮想通貨取引所のコインベースなどでは欧米の機関投資家による利益確定と思われる取引が続いていたため、一部アナリストは今回のケースもそれに伴う一時的なものだと考えているようだ。BloombergのMike McGlone氏も、ビットコイン価格が3万ドルから4万ドルのレンジでしばらく推移すると予想しているという。
一方、GuggenheimのCIOを務めるScott Minerd氏はビットコイン価格が2万ドルまで下がる可能性があると述べた。加えて、Koine機関投資家向けセールスの責任者を務めるRupert Douglas氏も、次の支持線が2万5,000ドルラインになると言及し、ビットコイン価格の下落が継続する可能性があることを示唆している。実際に仮想通貨市場では、クジラと呼ばれる大口の投資家が過去24時間で7億2,600万ドル相当のビットコインを売却しており、売り圧力が急速に高まっているという。
今年に入ってから新しいバージョンのビットコインコアがリリースされるなど、ビットコインに対してポジティブな要素も出てきているが、どのような価格推移を見せるのか、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。
release date 2021.01.25
今月初めにビットコイン価格の急落により、仮想通貨市場全体が低迷し、イーサリアム(Ethereum)を始めとする主要なアルトコインが弱気な値動きを示した。しかしながら、今月半ばからイーサリアムに加え、エイダコイン(ADA Coin)、Polkadot、Chainlinkなどのアルトコインがビットコイン価格の動向に反して好調を維持しているようだ。特に、Polkadot価格は同日中に約8%のマイナスを記録したものの、依然として前週から35%のプラスとなる水準に留まっており、アルトコイン市場の上昇を牽引している。その他、エイダコインやPolkadotも前週からのプラスが上回る価格帯で取引されているという。米SECのリップル社訴訟を受け、仮想通貨取引所がリップルを上場廃止するなど、アルトコイン市場は不安要素も抱えているが、どのような展開を見せるのか、今後もこれら仮想通貨の値動きを見守っていきたい。
作成日
:2021.01.25
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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