作成日
:2021.01.26
2021.08.31 15:31
ロシア最大の商業銀行であるSberbank(本社:19 Vavilova Street, Moscow, 117997, Russia
)が、独自ステーブルコインの発行を可能にするブロックチェーンプラットフォーム立ち上げの承認をロシア連邦中央銀行(Central Bank of Russia)に求めていることが明らかになった。地元メディアの報道によると、Sberbankは今年初めにその申請書を提出しており、早ければ今春までにブロックチェーンプラットフォームを立ち上げる予定だという。SberbankはJPモルガンと提携してハイパーレッジャーファブリック(Hyperledger Fabric)を基礎に同プラットフォームを開発し、スマートコントラクトとトークン化技術によるトランザクションの完全自動化を目指しているようだ。これに関してSberbankは内部テストを通じてソリューションが機能することを確認したと述べ、当局の認可次第で実現可能だと説明した。
一方、Sberbankは仮想通貨の税金に関する問題が障害になる可能性があると指摘している。昨年からロシア中銀は仮想通貨購入を制限する法案を起草するなど、法的フレームワークを整備しており、仮想通貨を正式な資産と見なすことを決定した。しかしながら税制に関しては明確になっておらず、当局が本件の承認に二の足を踏む可能性があるという。
Sberbankは同行の独自ステーブルコインが仮想通貨ではなく、ブロックチェーン上でトークン化された形式の現金だと表現しているが、最終的にロシア連邦中央銀行はどのような判断を下すのか、今後もロシア国内での動向を見守っていきたい。
release date 2021.01.26
昨年末、ロシア中銀はデジタルルーブル発行に向けて協議を開始し、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】導入への動きを本格化させているようだ。その中で同行はデジタルルーブルを一元的に管理すると同時に、他の仮想通貨を排除するような中央集権型のスキームを提案しており、仮想通貨関連企業や金融機関と敵対的なポジションを取っている。これに対して、Sberbankを始めとする主要な市中銀行が既存の金融システムに打撃を与える可能性について言及したものの、ロシア連邦中央銀行総裁のElvira Nabiullina氏は、預金流出などの重大な変化を招くことはないとしてデジタルルーブルに関する懸念を一蹴した。2021年は中国を筆頭に世界の主要国でCBDC開発の進展が期待されるだけに、今後もロシア連邦中央銀行の仮想通貨関連の動きに注目していきたい。
作成日
:2021.01.26
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー