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作成日
：2021.01.21
米大手仮想通貨取引所のCoinbase, Inc.（本社：100 Pine Street Suite 1250 San Francisco, CA 94111）【以下、コインベースと称す】が、ブロックチェーンインフラを開発するスタートアップ企業であるBison Trailsを買収したことを発表した。
Bison Trailsは任意のブロックチェーン上で簡単にノードを起動および運用するためのプラットフォームを開発しており、仮想通貨の所有者がバリデータとしての役割を担うことや、オフラインで仮想通貨を保管して他のバリデータにステーキングを委任することを可能にするという。コインベースは買収額などの条件を公開しなかったものの、Bison Trailsが独立性を保ちながら引き続き製品開発やサービスの提供を行うと明言している。今回の買収に関してコインベースは、Bison Trailsが開発する高度なテクノロジーを世界中の企業やプロジェクトに提供することに協力したいと言及した。
2019年、Bison TrailsはシードラウンドでGalaxy Digitalから525万ドルの出資を受けたのに加え、その後のシリーズA（ベンチャーキャピタル等が最初に出資する段階）の資金調達ラウンドで2,550万ドルの資金を獲得することに成功している。その際、Bison Trailsはコインベースの傘下企業であるCoinbase Venturesから投資を受けており、同取引所との関係をスタートさせたという。既にBison Trailsはコインベースのカストディ部門であるCoinbase Custodyと協業し、シームレスでセキュアなステーキングサービスの提供を実現している。
Bison TrailsはFacebook（フェイスブック）のディエムに対抗するCelo Alliance for Prosperityに参加しており、ステーブルコインのCeloを用いたソリューションなども立ち上げているようだが、コインベースにどのような価値をもたらすのか、今後も両社の取り組みに注目していきたい。
release date 2021.01.21
