Select Language

ビットコイン価格、年初からの高騰で3万4,000ドルに到達

ビットコイン価格、年初からの高騰で3万4,000ドルに到達

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
ビットコイン価格、年初からの高騰で3万4,000ドルに到達

update 2021.08.31 15:33

昨年末の勢いを継続する形で高値を更新

昨年末、ビットコイン(BTC/USD)価格は3万3,000ドル前後を推移していたが、2021年1月3日に14.73%増となる3万4,168ドルの高値を記録した。[1]

約2週間前にビットコイン価格は2万ドルの大台を突破したばかりだが、破竹の勢いでビットコイン価格は史上最高値を更新し続けている。昨年、ビットコイン価格は305%の飛躍的な成長を遂げており、その時価総額はAlibaba(アリババ)およびTesla(テスラ)に続き、Visa(ビザ)やBerkshire Hathaway(バークシャー・ハサウェイ)、Samsung(サムスン)、Walmart(ウォルマート)などの上場企業を上回っている状況だ。これに対して経済学者のNouriel Roubini氏は、ビットコイン価格の高騰が投機的な動きで生じたバブルだと指摘した。

しかしながら、今回は2017年時のビットコインブームと異なる点も数多く見受けられる。例えば、ビットコインは法定通貨のインフレリスクをヘッジする資産クラスとして認識を強めており、近年、機関投資家による需要が高まっている。実際にSkybridge CapitalやMassMutual、Guggenheim Investmentsなどは数億ドルの資金をビットコインに投資しているという。これに加え、米政府が経済刺激策を行ったことにより、個人を含む投資家の資金が仮想通貨市場に流入し、ビットコイン価格を押し上げる要因となっている。また、Paypal(ペイパル)が仮想通貨関連サービスを開始してビットコインの取り扱いに対応するなど、決済手段としての需要も生じているようだ。

昨年、ビットコインの半減期がマイナーに深刻な影響を与える可能性があると心配されていたものの、結果的にそれが同価格の上昇をサポートする形となった。その他にもビットコインはETFローンチに対する期待の高まりや米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission, SEC)の方針転換などの好材料にも恵まれ、機関投資家によるFOMO(機会を逃すことを嫌う投資家心理)の後押しを受けながら長らく続いた停滞期を脱した。一部では2017年と同様にビットコイン価格が暴落するとの懸念が高まっているが、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2021.01.05

出典元:

ニュースコメント

2021年に変革が予想される仮想通貨市場

仮想通貨市場はビットコイン価格の高騰で幸先良いスタートを切ったが、今年は変革の時期になることが予想されている。特にFacebookが2021年1月にディエム発行を計画するなど、世界的なステーブルコインの登場が現実味を帯びてきており、それに伴って仮想通貨関連の規制がより明確化される可能性があると言えるだろう。加えて、中国人民銀行(People's Bank of China)によるデジタル人民元のローンチも控えているため、仮想通貨を取り巻く環境がドラスティックに変化する可能性もあるようだ。また、世界最大のブロックチェーンプラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)がPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へのマイニングアルゴリズム変更を予定していることから、多くの仮想通貨関連プロジェクトに影響が及ぶと考えられるが、2021年はどのような変化が見られるのか、今後も仮想通貨市場の動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2021.01.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない