作成日
:2021.01.05
2021.08.31 15:33
昨年末、ビットコイン(BTC/USD)価格は3万3,000ドル前後を推移していたが、2021年1月3日に14.73%増となる3万4,168ドルの高値を記録した。
約2週間前にビットコイン価格は2万ドルの大台を突破したばかりだが、破竹の勢いでビットコイン価格は史上最高値を更新し続けている。昨年、ビットコイン価格は305%の飛躍的な成長を遂げており、その時価総額はAlibaba(アリババ)およびTesla(テスラ)に続き、Visa(ビザ)やBerkshire Hathaway(バークシャー・ハサウェイ)、Samsung(サムスン)、Walmart(ウォルマート)などの上場企業を上回っている状況だ。これに対して経済学者のNouriel Roubini氏は、ビットコイン価格の高騰が投機的な動きで生じたバブルだと指摘した。
しかしながら、今回は2017年時のビットコインブームと異なる点も数多く見受けられる。例えば、ビットコインは法定通貨のインフレリスクをヘッジする資産クラスとして認識を強めており、近年、機関投資家による需要が高まっている。実際にSkybridge CapitalやMassMutual、Guggenheim Investmentsなどは数億ドルの資金をビットコインに投資しているという。これに加え、米政府が経済刺激策を行ったことにより、個人を含む投資家の資金が仮想通貨市場に流入し、ビットコイン価格を押し上げる要因となっている。また、Paypal(ペイパル)が仮想通貨関連サービスを開始してビットコインの取り扱いに対応するなど、決済手段としての需要も生じているようだ。
昨年、ビットコインの半減期がマイナーに深刻な影響を与える可能性があると心配されていたものの、結果的にそれが同価格の上昇をサポートする形となった。その他にもビットコインはETFローンチに対する期待の高まりや米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission, SEC)の方針転換などの好材料にも恵まれ、機関投資家によるFOMO(機会を逃すことを嫌う投資家心理)の後押しを受けながら長らく続いた停滞期を脱した。一部では2017年と同様にビットコイン価格が暴落するとの懸念が高まっているが、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。
release date 2021.01.05
仮想通貨市場はビットコイン価格の高騰で幸先良いスタートを切ったが、今年は変革の時期になることが予想されている。特にFacebookが2021年1月にディエム発行を計画するなど、世界的なステーブルコインの登場が現実味を帯びてきており、それに伴って仮想通貨関連の規制がより明確化される可能性があると言えるだろう。加えて、中国人民銀行(People's Bank of China)によるデジタル人民元のローンチも控えているため、仮想通貨を取り巻く環境がドラスティックに変化する可能性もあるようだ。また、世界最大のブロックチェーンプラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)がPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へのマイニングアルゴリズム変更を予定していることから、多くの仮想通貨関連プロジェクトに影響が及ぶと考えられるが、2021年はどのような変化が見られるのか、今後も仮想通貨市場の動きを見守っていきたい。
作成日
:2021.01.05
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー