Select Language

Interactive Brokers、アイルランドで新法人を設立

Interactive Brokers、アイルランドで新法人を設立

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.18 11:59
Interactive Brokers、アイルランドで新法人を設立

update 2022.04.18 11:59

欧州事業の拡大を模索

米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】は12月23日、ブレグジットの移行期間終了後においても西欧市場での事業拡大を図るべく、アイルランドに新法人としてInteractive Brokers Ireland Limitedを設立したことを発表した。[2]

Interactive Brokersはアイルランド法人の設立に際し、アイルランド中央銀行(Central Bank of Ireland)より認可を取得すると共に、グローバル企業による同国への投資を誘致するアイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)より多大なる支援を受けたという。同社は欧州事業の更なる発展に向け、2021年に人員の拡充を図る方針だ。Interactive Brokersの創業者兼会長を務めるThomas Peterffy氏は、ブレグジットへの対応に加え、急速なグローバル展開に備えて世界中で子会社を設立するという戦略を遂行すべく、アイルランドに新法人を立ち上げたと言及している。

Interactive Brokersはグローバル展開を加速させており、2020年にはシンガポールとハンガリー・ブタペストに新オフィスを開設した。これにより、同社は米国とアイルランド、香港、オーストラリア、カナダ、ハンガリー、インド、日本、ルクセンブルク、シンガポール、英国の11か国に拠点を設けたことになる。尚、Interactive Brokersが有する顧客層の内、25%以上は欧州とアフリカ地域で構成されている他、新規顧客の80%以上は米国外から獲得していることに鑑みると、同社は本拠地とする米国外での収益拡大を推進している模様だ。

Interactive Brokersがアイルランドに新法人を設立し、欧州事業の強化を図ることで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.12.28

出典元:

ニュースコメント

攻めと守りのバランスが取れた経営が求められるInteractive Brokers

1997年に創業したInteractive Brokersは、時価総額が250億ドルになるまでに成長を遂げ、自己資本は89億ドル超、カスタマー・エクイティ(顧客生涯価値)は2,840億ドルに達する世界有数の海外FXブローカーだ。同社の従業員は2,000人を超えており、グローバルに100万人以上の顧客基盤を有している。また、Interactive Brokersはモバイルアプリの最新版をリリースした他、取引手数料無料サービスを開始するなど、サービス強化を推し進めている。同社ではこれらの戦略が奏功している模様であり、Peterffy氏によると、顧客口座は1年間で52%以上増加したという。一方、Interactive Brokersは新規の口座開設が急増したことなどにより、度重なるシステム障害が発生している状況でもある。2020年3月、Interactive Brokersのサイトがダウンした他、11月にはInteractive Brokersのシステム障害を受け、パートナー企業のTrading 212で注文執行が遅延する事態に陥っていた。更に、12月に入ってもInteractive Brokersではアクセス障害が発生しており、システム面の早急な改善が求められている状況だ。同社が顧客基盤の拡大と安心安全な取引環境の整備という、攻めと守りのバランスが取れた経営を実践すべく、如何なるソリューションを提供するか今後も注目したい。


Date

作成日

2020.12.28

Update

最終更新

2022.04.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからコインチェックに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについても解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からコインチェック(Coincheck)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.17 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル