Select Language

StoneX、2020年度第4四半期決算を発表

StoneX、2020年度第4四半期決算を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.07.08 17:54
StoneX、2020年度第4四半期決算を発表

update 2022.07.08 17:54

ほぼ全ての事業領域で過去最高益を達成

INTL FCStone Inc.からブランド名を刷新したStoneX Group Inc.(本社:155 East 44th Street, Suite 900, New York, NY 10017[1])【以下、StoneXと称す】は、Gain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[2])【以下、GAINと称す】の買収手続き完了後初となる2020年度第4四半期決算を発表した。[3]

2020年3月、StoneXはForex.comとCity Indexブランドを運営するGAINを約2億3,600万ドルで買収することを発表していた。全額現金を用いて、GAIN株式を1株当たり6ドルで取得する手続きが7月に完了したため、買収に伴う収益・費用は2020年度第4四半期決算に計上することになる。同決算において、StoneXはGAINの買収に伴う負ののれん発生益として8,180万ドルを計上した。同収益は非課税扱いとなるため、税金費用は発生しないという。また、投資銀行と弁護士に支払う買収関連のアドバイザリーフィーとして960万ドル、ソフトウェア資産の減損費用として570万ドルを計上した。

StoneXの2020年度第4四半期決算において、営業収益は前年同期比19%増の3億4,210万ドル、純営業収益は同30%増の2億2,620万ドル、純利益は同185%増の7,740万ドルと良好な結果となった。また、FX事業の営業収益は前年同期比725%増の4,870万ドルに急拡大した。

決算発表に際し、StoneXのCEOを務めるSean M. O'Connor氏は以下のようにコメントしている。

我が社は連結ベース且つほぼ全ての事業領域で過去最高益を達成した他、将来を見据えたGAINの戦略的買収やリブランディングなど、複数の手続きを完了しました。我々は第4四半期に、GAINの買収に伴う負ののれん発生益など、多額の営業外収益を計上しております。

Sean M. O'Connor, CEO of StoneX Group - StoneXより引用

StoneXは傘下に収めたGAINとシナジーを発揮することで、更なる業績拡大が期待できそうだ。

release date 2020.12.14

出典元:

ニュースコメント

StoneXの次なる一手に注目

StoneXは多岐にわたる金融サービス分野での積極的な買収戦略を柱に据え、グローバル展開を加速させている。例えば、ブレグジットに揺れる欧州市場においてStoneXはGIROXXを買収し、継続的・安定的なサービスの提供を試みている。また、デリバティブサービス機能の強化を目的にUOB子会社を、プライムブローカレッジサービスを拡充すべくFillmore Advisorsなどを買収している。他方で、StoneXが本拠地とする米国市場は、グローバルプレーヤーによる参入が活発化している状況だ。例えば、Marex SpectronがXFAを買収し、北米市場でのプレゼンス拡大を模索している。またFX分野においては、Trading.comが米国でFXブローカーライセンスを取得した他、IG Groupが約8年ぶりに同国市場に再参入を果たし、FX取引サービスの提供を試みている。現状、StoneXはGAINの買収がプラスに働いている模様であるが、競争環境が激化する中、高パフォーマンスを維持すべく如何なるソリューションを提供するか今後も注目したい。


Date

作成日

2020.12.14

Update

最終更新

2022.07.08

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル