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Marex Spectron、X-Change Financial Accessを買収

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update 2022.05.31 13:31
Marex Spectron、X-Change Financial Accessを買収

update 2022.05.31 13:31

北米市場でのプレゼンス拡大を模索

英国・ロンドンを拠点とするグローバルコモディティブローカーであるMarex Spectron Group Ltd(本社:Level Five 155 Bishopsgate London EC2M 3TQ[1])【以下、Marex Spectronと称す】は11月11日、米国・シカゴを拠点とする上場デリバティブ執行ブローカーであるX-Change Financial Access【以下、XFAと称す】を買収することを発表した。[2]

2001年に創業したXFAは、本拠地のシカゴに加えてニューヨークとサンフランシスコに拠点を設け、市場データや先物注文の執行及びDMA(Direct Market Access、取引所に直接注文を出す形態)方式の取引サービスを提供している。2019年第1四半期から第3四半期までの間に、同社はS&P500を対象としたオプション取引高全体の50%以上を取り扱うほどまでに急成長を遂げているという。Marex Spectronは買収を通じて商品ラインナップの拡充を図り、北米市場でのプレゼンス拡大を図るとのことだ。尚、今回の買収手続きは2020年11月13日に完了する見通しである。

買収に際し、Marex Spectronの最高経営責任者を務めるIan Lowitt氏は以下のようにコメントしている。

XFAが我が社に加わることを非常に喜ばしく思っております。急成長する北米市場でのプレゼンス拡大を目指し、商品・サービスの拡充を図る上で、同社は最適な企業と言えるでしょう。今回の買収を通じて、我が社は清算サービスを含む様々な商品をクロスセリングすることができる他、XFAのサービス拡充をサポートすることも可能となります。同社は豊富な経験と優れたブランドに加え、多岐にわたる商品群において高い市場シェアを有し、驚異的なトラックレコードを誇っております。我々は優れたチームや洗練された顧客、傑出したトレーディング及びサポート機能、経験豊富な経営陣を迎え入れることができます。

Ian Lowitt, Chief Executive of Marex Spectron - Marex Spectronより引用

Marex Spectronは目覚ましい成長を遂げているXFAを買収することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.11.13

出典元:

ニュースコメント

組織体制を刷新し北米市場の深耕を図るMarex Spectron

Marex Spectronは、積極的なM&A(企業の合併・買収)を通じた業容拡大を目指している。2019年1月にMarex SpectronはCSC Commoditiesを買収した他、同年2月にMarex SpectronはRCGを買収するなど、グローバルベースで顧客基盤の拡大を図っている。足元において同社はM&Aに加え、組織の刷新を通じて急成長する北米市場の開拓を推し進めている状況だ。Marex Spectronは2020年7月、XFAの買収に先立ち、JPモルガンチェースやゴールドマンサックスなど、ウォール街での豊富な経験を有するRam Vittal氏を北米子会社のCEOに任命した。Vittal氏はXFAとRCGに加え、ニューヨークやヒューストン、コネティカット、カルガリーを拠点とするMarex Spectron北米子会社の金属・エネルギー・農業ブローカレッジチームを率いることになるという。また、同社はPhillip Price氏を鉄鋼取引部門ヘッドとして迎え入れている。更に、Marex Spectronは新決済プラットフォームをリリースし、サービス強化にも余念がない。同社が新たな組織体制の下、北米市場の深耕に向けて買収した各企業と如何なるシナジーを発揮していくか注目したい。


Date

作成日

2020.11.13

Update

最終更新

2022.05.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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