Select Language

Marex Spectron、新たな決済プラットフォームをリリース

Marex Spectron、新たな決済プラットフォームをリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.31 13:42
Marex Spectron、新たな決済プラットフォームをリリース

update 2022.05.31 13:42

Marex Clearing Servicesが既存顧客の大半を引き継ぐ見通し

英国・ロンドンを拠点にグローバル展開を図るコモディティブローカーであるMarex Spectron Group Ltd(本社:Level Five 155 Bishopsgate London EC2M 3TQ[1])【以下、Marex Spectronと称す】が、銀行や投資ファンド、アセットマネージャー、法人、トレーディング会社などのホールセール向けに特化した、新たな決済・執行プラットフォームをリリースしたことが明らかになった。

2012年にMarex Spectronが買収したSchneider Trading Associates傘下にて決済サービスを手掛けるPro Trader部門は、2019年末までに閉鎖され、新設されるMarex Clearing Servicesが業務を引き継ぐとのことだ。現在、Marex Spectronグループ全体で1,100名以上のプロフェッショナルトレーダーに決済サービスを提供し、年間2億件を超える取引量を抱えている。Pro Trader部門の既存顧客の多くがMarex Clearing Servicesへ移管され、残りの少数の顧客はMarex Spectron傘下にて長期決済取引を取り扱うTower Trading Groupに移される見通しである。Marex Spectronは、新プラットフォームが高額な取引を行うホールセール向けに特化し、規制の変化や市場のダイナミズムを捉えるほか、コネクティビティやインフラ、多岐にわたる市場及びグローバル取引所におけるポジショニング、カスタマイズされた決済テクノロジーなどのサービスを提供していく意向だ。

新決済プラットフォームのリリースに際し、Marex SpectronのCEOであるIan Lowitt氏は以下のようにコメントしている。

Marex Clearing Servicesは、我が社の強固なバランスシートと高い格付けを活かし、ホールセール向けに決済と執行サービスを融合させたエンドツーエンドのサービス機能を強化いたします。このプラットフォームをリリースすることで、世界のコモディティ取引サービスをリードすると共に、我が社の長期戦略ビジョンを達成する上で重要な一歩になると考えております。

Ian Lowitt, Chief Executive Officer of Marex Spectron - FinanceMagnatesより引用

Marex Spectronは、元リーマンブラザーズの幹部であったRoger Nagioff氏とJeremy Isaacs氏が立ち上げたプライベートエクイティ企業であるJRJ Venturesによって2010年に非上場化された。その後、Marex Spectronは積極的に業容を拡大させ、LME(London Metal Exchange)の金属取引高でトップを維持するなど、グローバルコモディティ市場において確固たるプレゼンスを築き上げている。また同社は、LMEの電子プラットフォームであるLME Selectにおいて、ソフトコモディティ(農産物や家畜など)を含む農業部門でトップ3のブローカーに位置づけている。そして今回、Marex Spectronは、高機能が付帯した新プラットフォームをリリースすることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.26

出典元:

ニュースコメント

積極的なM&A戦略で業容拡大を目指すMarex Spectron

Marex Spectronは、金属や農業、エネルギーなど包括的なコモディティ取引サービスや、クオンツデータ分析及び独自取引プラットフォームなどを提供する世界的なブローカーだ。また、同社は英国FCAを始め米国や香港、シンガポール、アイルランドといった各国当局の規制下において、グローバルに13か所の拠点を設け、700名を越えるコモディティ関連のプロフェッショナルを擁している。そして足元では、Marex Spectronは積極的なM&Aを通じた業容拡大を図っている状況だ。2019年1月下旬にMarex SpectronはCSC Commoditiesを買収し、マーケットメイキング業務を強化したほか、翌月の2月初頭に、Marex SpectronはRCGを買収し、14,000名に上る顧客リスト及び顧客資産を承継したことで、北米やアジアにもグローバルネットワークを張り巡らせている。他方で、INTLがUOB子会社を買収するなど、ライバル各社もデリバティブ関連の決済・執行サービスを強化している。Marex Spectronを筆頭に、コモディティ市場のプレーヤーが合併などにより機能を融合することで、トレーダーの取引環境の改善に繋がる画期的なソリューションの提供を期待したい。


Date

作成日

2019.11.26

Update

最終更新

2022.05.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル