Select Language

INTL、シンガポール大手銀行UOB子会社の買収を完了

INTL、シンガポール大手銀行UOB子会社の買収を完了

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
INTL、シンガポール大手銀行UOB子会社の買収を完了

update 2021.08.31 15:29

アセアン地域及びグローバルでのデリバティブサービス機能を強化

米国にて幅広い金融事業を展開しているINTL FCStone Inc.(本社:155 East 44th Street, Suite900, New York, NY 10017[1])【以下、INTLと称す】は10月8日、同社シンガポール子会社INTL FC Stone Pte Ltd【以下、INTLシンガポール子会社と称す】が、シンガポールの大手銀行であるUnited Overseas Bank Limited傘下にて、先物・オプションブローカレッジ及び決済サービスを手掛けるUOB Bullion and Futures Limited【以下、UOB子会社と称す】の買収を完了させたことを発表した。

INTLシンガポール子会社は、2019年3月18日より開始した買収交渉の末、事業譲渡契約(Asset Purchase Agreement)の全ての条件に関して合意に達したとのことだ。これを受け、同社はシンガポールにおける資本市場サービス免許(Capital Markets Services License)をアップグレードさせ、証券取引所経由もしくは店頭デリバティブ取引、レバレッジを効かせたFXスポット取引サービスを提供することができるようになるという。なお、INTLシンガポール子会社は2019年9月下旬に、シンガポール取引所【以下、SGXと称す】のデリバティブ取引・決済会員(Trading and Clearing Member)に加わっており、同国で更なる顧客基盤の拡大を模索している状況だ。

UOB子会社の買収完了に際し、INTLシンガポール子会社のCEO兼INTLアジア地域の副CEOを務めるGreg Kallinikos氏は以下のようにコメントしている。

シンガポールにて先物・オプション取引を手掛けるUOB子会社の買収を成功させたことは、我が社のアジアにおける、新たなるエキサイティングな時代の幕開けを意味します。両社共に、新たなお客様に対してサービスを提供できることを喜ばしく光栄に感じており、全てのお客様と長期にわたる関係性を構築していくことを楽しみにしております。今回のUOB子会社の買収とSGX会員への加入により、決済や執行サービスを強化し、アセアン地域及びグローバルでのサービス機能を格段に向上させることができます。これは、我が社のアジアにおけるプレゼンス拡大に向けた重要なマイルストーンになると共に、世界中の全てのお客様が抱いているグローバル上場デリバティブ取引ニーズを満たすワンストップサービスを提供するという我々の経営戦略に完全に合致するものであります。

Greg Kallinikos, Chief Executive Officer of IFP and Deputy CEO, Asia for INTL FCStone group - INTLより引用

なお、INTLはFillmore Advisorsを買収したほか、INTLはGMP Securities LLCを買収するなど、積極的な企業買収を通じた業容拡大を図っている。そして今回、デリバティブ取引関連サービスを手がけるUOB子会社を買収し、顧客ニーズにマッチしたソリューションを提供することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.10.08

出典元:

ニュースコメント

アジアの成長取り込みに躍起な海外FXブローカー

足元では、世界の中でも急成長が見込まれるアジア市場の成長を取り込むべく、海外FXブローカー各社が様々なサービス強化を実践している。たとえば、Finior CapitalがUAE・アブダビでFXサービスを提供開始したほか、JPモルガンチェースがシンガポールで新FX取引エンジンを投入している。多くの海外FXブローカーがアジア市場に注目する背景としては、経済成長に伴うFX市場の拡大や成熟化が期待されていることが挙げられる。IMFが2019年7月に公表した世界経済見通しによると、2019年の先進国のGDP成長率予測が1.9%であるのに対し、アセアン原加盟国5か国は5.0%見通しと高い成長が続く見込みであり、実際にアジア最大のFXハブであるシンガポールではFX取引が活況を呈している。また、資源依存からの脱却を掲げるアラブ諸国でもFX市場拡大が加速しており、海外FXブローカーが新たに拠点を設けるなど、サービスの充実化を図っている状況だ。IMFは、アジア地域が2020年に更なる経済成長を遂げる見通しを示しており、アジアの成長の果実を享受すべく、今後も海外FXブローカー各社が革新的なソリューションを提供することを期待したい。


Date

作成日

2019.10.08

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル