Select Language

Marex SpectronがCSC Commoditiesを買収

Marex SpectronがCSC Commoditiesを買収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.31 13:50
Marex SpectronがCSC Commoditiesを買収

update 2022.05.31 13:50

エネルギー市場におけるマーケットメイキング業務を強化

英国・ロンドンを拠点にグローバル展開を図るコモディティブローカーであるMarex Spectron Group, Ltd(本社:Level Five 155 Bishopsgate London EC2M 3TQ[1])【以下、Marex Spectronと称す】は、同じくロンドンを拠点とするBGC European Holdingsのコモディティ部門であるCSC Commodities(本社:155 Bishopsgate London EC2M 3TQ[2])【以下、CSCと称す】を買収した。

Marex Spectronはこの度の買収により、エネルギー市場におけるマーケットメイキング(値付け)業務を強化する長期経営計画を推進させることが可能となる模様だ。一方で、CSCにとっては、Marex Spectron傘下となっても、引き続き独立性を保ちながら、広範な顧客基盤に対し、原油や農産物といったコモディティデリバティブ取引サービスを提供していく見通しである。

Marex SpectronによるCSCの買収に際し、Marex SpectronのCEOであるIan Lowitt氏とCSCのCEOを務めるBastien Declercq氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

CSCを買収することで、長期間に渡り非常に優れたトラックレコード(実績)を誇る非常に優秀なマーケットメイキング及びトレーディングチームを我が社に迎えることができます。CSCが手掛けるビジネスは、我が社におけるメタルや農作物分野にて、業界を先導するマーケットメイキング業務と非常に調和がとれると共に、新たな市場を開拓するビジネス機会も多く生まれるものと考えております。

Ian Lowitt, CEO of Marex Spectron - Marex Spectronより引用

我々はMarex Spectronの一員に加われたことを喜ばしく感じていると共に、Marex Spectronと我が社のビジネスは非常に調和がとれていると考えております。世界を代表するコモディティ専門ブローカーの一員として、新たな金融商品、インフラストラクチャー、顧客基盤へアクセスすることが可能となり、我が社のビジネスの更なる拡大と業務領域の多角化を図ることができると見込んでおります。

Bastien Declercq, CEO of CSC Commodities - Marex Spectronより引用

Marex Spectronは近年、北米やアジア地域にも拡大し、グローバルベースでコモディティ市場における強固なプレゼンスの確立を図っている。シンガポールにて新たなメタル(金属)関連の金融商品を開発すると共に、既存の欧州地域でも地盤固めを進め、尚且つ、先物取引ブローカレッジ業務を営むRosenthal Collins Group【以下、RCGと称す】を買収することで合意に至っているなど、積極的にコモディティ関連ビジネスの拡大を図っている。そのRCGの買収手続きは、2019年1月中に完了する見通しとなっている。一方のCSCは、5年前にBastien Declercq氏とAlan Newman氏により立ち上げられ、足元本拠地のロンドンを始め、ニューヨーク、ジブラルタルのオフィスに15名のスタッフを擁している。

この度、Marex SpectronがCSCを買収したことにより、今後のさらなる業績拡大が期待されよう。

release date 2019.01.23

出典元:

ニュースコメント

Marex Spectronの躍進

コモディティとは、商品取引所などで取引される商品を指し、具体的には農業、エネルギー、金属などの先物取引を意味している。Marex Spectronにとっては、この度のCSCの買収を通じ、コモディティ市場に特化した専門性と付加価値の高いサービスを提供することにより、顧客の取引拡大へと繋げることが最大の目的だろう。またMarex Spectronは、今回のCSCの買収以外にも、アイルランドの大手エネルギーブローカーであるEnergy Broking Ireland Limitedを買収することに合意したと発表しており、この買収によってEU各国へサービスを提供できるようになる予定だという。このようにMarex Spectronは、昨年より買収に次ぐ買収を繰り返しており、会社の規模拡大に力を入れているようだ。さらに、外国為替市場への正式な復帰も発表し、貴金属のスポット取引および市場監視を含むFXプラットフォームをリリースし、FX市場へも再参入を果たしている。世界をリードするトップブローカーMarex Spectronの飛躍はどこまで進むのか、また今後もさらなる買収計画があるのか、引き続き注目していきたい。


Date

作成日

2019.01.23

Update

最終更新

2022.05.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル