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LMAXデジタル、仮想通貨市場における取引量情報を公開

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update 2021.08.31 15:29
LMAXデジタル、仮想通貨市場における取引量情報を公開

update 2021.08.31 15:29

6月の月間取引量が過去最高の86億ドルを記録

LMAX Exchange Group(本社:Yellow Building, 1A Nicholas Road London W11 4AN, United Kingdom[1])【以下、LMAXと称する】の仮想通貨取引所であるLMAXデジタルは、同取引所の公式Webサイト上でスポット市場の取引量情報を公開した。[2]

過去5カ月、LMAXデジタルの日間取引量は2億5,000万ドル付近を推移していたが、仮想通貨市場におけるボラティリティの高まりとアジア地域を中心とした機関投資家の参入などが主な要因となり、その水準は徐々に上昇しているという。LMAXデジタルの取引量情報を参照すると、特に春先からの変化が著しく、過去最高となる4億ドルの日間取引量を記録した5月には、月間取引量が前月の22億ドルに対して3倍近い飛躍を見せていることが明らかになった。これに続き、6月の月間取引量も86億ドルを突破し、同取引所の最高記録を更新している。

LMAXのCEOであるDavid Mercer氏は、この情報を公式Webサイト上で公開したことに関して次のようにコメントしている。

スポット市場におけるリアルタイムの取引量情報にアクセス可能となったことは、仮想通貨市場での動きをより正確に把握するのに役立つでしょう。LMAXデジタルは既に主要なインデックスにリアルタイムのマーケットデータを提供しており、アナリティクス企業のプラットフォームにも取引量などのデータフィードを試みています。

David Mercer, CEO of LMAX - LMAX Digitalより引用

2018年5月、LMAXはLMAXデジタルを立ち上げ、これまで同取引所を英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)の規制に準ずるMTF(Multilateral Trading Facility)のフレームワーク下で運用してきた。現在、LMAXデジタルはビットコイン(Bitcoin)やライトコイン(Litecoin)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)を対象とした取引サービスを提供すると同時に、新しくカストディサービスを展開している。LMAXの2019年度上半期決算では収益性や取引高などが大幅に向上したと発表されたが、この新しい試みがどのような影響をもたらすのか、今後も同取引所の動向に注目していきたい。

release date 2019.11.27

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場に進出するFXブローカー

これまで仮想通貨市場ではバイナンスやコインベースなどの大手仮想通貨取引所がシェアを拡大してきたが、規制環境が整いつつあることを背景に、近年、FXブローカーの市場参入が活発になっている。中にはFX業界において主流な取引プラットフォームであるMetaTrader4(MT4)に仮想通貨ペアの取引機能を統合する企業も存在し、既存顧客を仮想通貨市場に取り込もうとする動きもあるようだ。また、ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToroは米国で仮想通貨コピートレード関連商品をリリースするなど、もともとFX市場で人気を博したサービスを仮想通貨市場に横展開することで他取引所との差別化を図っているという。LMAXデジタルは機関投資家向けに透明性の高い競争力のあるサービスを提供し、仮想通貨市場でのプレゼンスを拡大しているが、この激化する競争にどのような策を用いるのか、今後もその展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.11.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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