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S&P DJI、2021年に仮想通貨インデックスサービスを開始する予定

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update 2021.08.31 15:31
S&P DJI、2021年に仮想通貨インデックスサービスを開始する予定

update 2021.08.31 15:31

仮想通貨データプロバイダーのLukkaと提携することで実現

大手金融データ会社のS&P Dow Jones Indices【以下、S&P DJIと称す】は、2021年に仮想通貨データプロバイダーのLukkaと提携し、カスタマイズ可能な仮想通貨インデックスサービスを開始する予定だと発表した。[1]

この仮想通貨インデックスサービスを開始する理由に関してS&P DJIは、今年に入りビットコイン(Bitcoin)価格が急上昇したことから、投資家の関心が高まり信頼できる価格データの必要性が強まっているためと説明した。S&P DJIの製品戦略責任者であるPeter Roffman氏によると、同社の仮想通貨インデックスサービスはLukkaの制度的品質が核となっており、その優位性から市場をリードする製品になる可能性があるという。

S&P DJIの仮想通貨インデックスサービスに関してRoffman氏は次のようにコメントしている。

我が社は仮想通貨市場を観察してきましたが、同市場では機関投資家の関心が高まってきているため、S&P DJIのような企業が参入することで、市場の透明性向上に貢献する必要があると感じています。我が社の仮想通貨インデックスサービスは仮想通貨の価格設定および選択、重み付けなどにベストプラクティスを採用する予定です。

Peter Roffman, Global Head of Innovation and Strategy at S&P Dow Jones Indices - CoinDeskより引用

今回、S&P DJIが仮想通貨インデックスサービスを開始したことは、親会社のS&Pグローバルが仮想通貨市場に本格参入する前段階だと位置づけされている。実際に、S&Pグローバルは過去数カ月に亘ってブロックチェーンエンジニアを採用しているという。また、S&Pグローバルは競合他社のIHS Markitを440億ドルで買収し、事業拡大を試みているようだ。

金融業界では2018年に開始されたBloomberg Galaxy Crypto Indexなど、既存の仮想通貨インデックスサービスが存在しており、ナスダック(Nasdaq)も複数の仮想通貨インデックスをリスティングしているが、S&P DJIの製品は受け入れられるのか、今後も業界の動向を見守っていきたい。

release date 2020.12.07

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨インデックスの普及が市場拡大に貢献

今回、S&P DJIが仮想通貨インデックスサービスをリリースすることで、米国でも仮想通貨の認知が高まると考えられる。既にグレースケールが仮想通貨インデックスファンドを上場しているが、これにより仮想通貨市場への投資機会を提供する流れが更に加速していく可能性があると言えるだろう。実際に、シンガポールではSGXが仮想通貨インデックス製品群を公開しており、アジア地域における仮想通貨市場の拡大に貢献しているという。一方、日本でも金融ソリューションを開発するNRIが仮想通貨インデックスの提供を開始し、日本国内だけでなく、グローバル市場に向けてデータフィードサービスを展開している。2021年は主要な証券取引所で仮想通貨ETFや大手仮想通貨関連企業の株式が上場されるとの期待が高まっているが、仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もその展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.12.07

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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