Select Language

ビットコイン価格、史上最高値を更新

ビットコイン価格、史上最高値を更新

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
ビットコイン価格、史上最高値を更新

update 2021.08.31 15:31

個人投資家の取引量が急増し、1万9,850ドルまで急騰

先月30日、ビットコイン(BTC/USD)価格は、1万8,093ドルの安値から1万9,850ドルの高値まで急騰し、史上最高値を更新した。[1]

現在、ビットコイン価格は前日から6.6%増となる1万9,436ドル付近を推移しているが、10日および50日移動平均線を上回っており、依然として強気な兆候を示している。これに関してBlockFiのZac Prince氏は、過去30日間で個人投資家の口座残高が25%以上増加している事実を示し、ビットコイン価格が個人投資家の買いに押し上げられていると言及した。実際に個人投資家が主要なユーザーとなるコインベースやビットスタンプ、Kraken(クラーケン)、ジェミニ、ItBitなどの仮想通貨取引所では、同日の日間取引量が15億ドルとなり過去6カ月の平均4億8,800万ドルを遥かに上回っているという。

一方、GSRのRich Rosenblum氏は、機関投資家が仮想通貨に投資するためのインフラが拡大していることを指摘し、今回のビットコイン価格の高騰は2017年のものと性質が異なると主張した。また、Rosenblum氏は仮想通貨取引や決済、カストディサービスが洗練されてきていることに加え、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)が量的緩和を行って米ドルのインフレを誘発していることから、来年もこのトレンドが継続すると予想している。同じく複数の仮想通貨アナリストも、仮想通貨関連サービスを本格始動したペイパルやスクエア(Square)などの決済企業が仮想通貨市場に資金を供給し、引き続きビットコイン価格の上昇を後押しすると見通しているようだ。

しかしながら米国財務省が新たな仮想通貨規制を検討していることが噂されるなど、ビットコイン価格の上昇を妨げる可能性がある材料も出てきている。MessariのビットコインアナリストであるRyan Watkins氏は、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックと米大統領選挙が同仮想通貨に対する人々の関心を惹きつけたと分析しているが、クジラと呼ばれる大口投資家の売りが入れば、一気に形成逆転となる可能性もあると言えるだろう。元BloombergのアナリストであるKevin Kelly氏は、ビットコイン価格の上昇が継続するかは幅広いカテゴリーの投資家に影響されると語っている。

ビットコイン価格は過去最大級の下げ幅を記録した今年3月から400%以上、年初から167%の上昇を見せているが、この勢いはどこまで継続するのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2020.12.02

出典元:

ニュースコメント

経済環境の変化がビットコインの役割を確立する可能性

AllianceBernsteinのInigo Fraser Jenkins氏によると、新型コロナウイルスによるパンデミック後の経済環境の変化がビットコインの役割を生み出し、同仮想通貨がインフレリスクをヘッジする金のような特性を持ち始めているという。これに伴って機関投資家のビットコインに対する関心も高まっており、最近ではMacro Opportunities Fundと呼ばれるファンドがグレースケールのGrayscale Bitcoin Trustに最大10%の資産を割り当てることを発表している。これまでもグレースケールはビットコインの有用性を示してきたが、このタイミングで同社の主張が金融業界に浸透しつつあるようだ。今では多くのヘッジファンドマネージャーがビットコインを長期投資に必要な資産と認めつつあるだけに、今後もこの流れが加速していく可能性があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.12.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル