Select Language

三井住友銀行、フィンテック企業OakNorthの株式取得

三井住友銀行、フィンテック企業OakNorthの株式取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
三井住友銀行、フィンテック企業OakNorthの株式取得

update 2021.08.31 15:31

クレジット分析モデルを活用した融資業務の高度化を推進

株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区丸の内1-1-2[1])は、英国・ロンドンを拠点とするフィンテック企業のOakNorth Holdings Limited(本社:57 Broadwick Street, London W1F 9QS, UK[2])【以下、OakNorthと称す】と業務協働を進めるべく、3,000万ドル相当の同社株式を取得したことを発表した。[3]

2015年に創業したOakNorthは、債務者の地理的条件及び業界に関連したデータや競合関係を分析し、融資タイミングや注意を要する債務者を貸し手に通知する他、規制レポーティングの作成をサポートするサービスを手掛けている。同社は三井住友銀行の他に、ソフトバンクやClermont Group、Coltraneなどから10億ドル以上の資金を調達しているという。

今回の株式取得及び業務提携を通じて、三井住友銀行はOakNorthが有するクレジット分析モデルを活用し、米国やアジア市場において融資の高度化や貸出資産モニタリングの効率化を図る方針だ。

株式取得に際し、三井住友フィナンシャルグループのCFO兼CSOを務める中島達氏は以下のようにコメントしている。

今後の業務協働を前提としたOakNorthの株式取得を通じ、当行はインドネシアを始めとする戦略的市場において、ビッグデータやAIを活用し、企業向け融資分野で新たな付加価値の創出に努めて参ります。

Toru Nakashima, Group CFO and CSO of Sumitomo Mitsui Financial Group - Finextraより引用

尚、三井住友銀行はKxの次世代e-FXプラットフォームを活用し、FX分野においてもサービスの改善を図っている。そして今回、同行はOakNorthと提携し、融資の高度化や資産モニタリングの効率化を実現することで、更なる顧客リーチの拡大が期待できそうだ。

release date 2020.11.19

出典元:

ニュースコメント

デジタル化を加速させる伝統的金融機関

テクノロジーが大きく進化する中、三井住友銀行は既存ビジネスの抜本的な効率化や収益拡大を図るべく、デジタル化を強力に推進している。OakNorthとの業務提携に先立ち、2020年5月に三井住友FGはSBIと提携し、デジタル領域でのサービス強化を進めている。また、同行はシリコンバレーのスタートアップ企業の発掘を担うSMFGシリコンバレー・デジタルイノベーションラボを設置した他、AML(アンチマネーロンダリング)対策としてAIを活用した業務効率化を図るなど、デジタル化をより加速させる様々な取り組みを実践している。他方で、金融業界では既存のプレーヤーに加え、新興フィンテック企業やチャレンジャーバンクとの顧客獲得競争が激化しており、他の伝統的金融機関も革新的なソリューションの提供に向けてデジタル化を推進している状況だ。直近では、スタンダードチャータード銀行がAWSと提携し、新たなデジタルバンキングサービスの提供を模索している。提携戦略を通じてデジタル化を推進する三井住友銀行が、顧客基盤の維持・拡大に向けて如何なるソリューションを提供するか注目したい。


Date

作成日

2020.11.19

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

【MT4/MT5】フィボナッチを自動で描写!便利なインディケータを徹底比較

フィボナッチを使ってチャート分析をする際、ラインの引き方が分からなかったり、毎回手動で引くのが面倒だったりなどの難点があります。そこで本記事ではフィボナッチを自動描画できるMT4/MT5用インディケータを徹底比較します。
update2025.02.12 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

【MT4/MT5】別チャートにラインを同期できるインディケータを比較検証

MT4やMT5に複数のラインを表示させるために毎回描画することを面倒に感じていませんか?「ライン同期インディケータ」を描画すれば、引いたラインが全てのチャートに自動的に表示されます。本記事では、別チャートにラインを同期できるおすすめのインジケーターを解説します。
update2025.01.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル