Select Language

ビットコイン価格、3年ぶりに1万6,000ドルの高値に到達

ビットコイン価格、3年ぶりに1万6,000ドルの高値に到達

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
ビットコイン価格、3年ぶりに1万6,000ドルの高値に到達

update 2021.08.31 15:31

米ドルのリスクヘッジを試みる投資家の資金が流入

今月12日、ビットコイン(BTC/USD)価格が1万6,000ドルを超える水準にまで上昇し、2018年1月6日以来の高値に到達した。[1]

ここ1週間で、ビットコイン価格は1万4,000ドルから1万6,000ドルのレンジで調整する動きを見せていたものの、3年ぶりに1万6,157ドルを記録して強気な値動きを示した。既にビットコイン価格は今四半期に約50%、年初から123%上昇しているが、米大統領選挙で勝利が予想されるジョー・バイデン候補が大規模な財政出動を行う可能性があることから、このトレンドは米ドルのインフレと共に継続すると考えられているようだ。これに関してThree Arrows Capitalの共同創設者であるKyle Davies氏は、リスクヘッジを試みる投資家の資金がビットコインに流入していると説明し、同仮想通貨価格が2万ドルを突破すれば、それが更に顕著なものになるとコメントしている。

現在、仮想通貨市場では機関投資家のビットコイン需要が増加しており、それに対する供給が不足する形で同仮想通貨価格が上昇している。これに伴い、ビットコインブロックチェーンにおけるUTXO(Unspent Transaction Output)は、2017年以来初めて98%を超える高水準に達し、売り圧力が弱まって価格暴落のリスクが低下しているという。ByteTreeのCEOであるCharlie Morris氏は、ビットコインがテクノロジーとして認識されつつあることを指摘し、同仮想通貨価格がハイテク株を中心としたナスダック(Nasdaq)総合指数をアウトパフォームし始めていると述べた。

ビットコイン価格が上場する中、仮想通貨オプション市場では投資家が強気な展開を期待し、同仮想通貨のコールオプションが買われている状況だ。これに対してCF BenchmarksのCEOであるSui Chung氏は、仮想通貨オプション市場でのブルバイアスが史上最高になる可能性があると言及した。実際に米大統領選挙や株式市場の影響を受け、ビットコイン価格のボラティリティが拡大しており、買い手優勢の相場が続いているため、投資家は一時的な揺り戻しの可能性などを軽視しているようだ。

仮想通貨市場のマーケットセンチメントは強気に振れているが、あるアナリストはビットコイン価格が過去最高の2万ドルに向かう前に、数週間調整する可能性が高いと予想している。先月、ビットコイン価格は1万3,000ドル突破後も好調を維持しているだけに、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.11.16

出典元:

ニュースコメント

アルトコインの停滞でビットコインのドミナンスが上昇

仮想通貨市場はビットコイン価格の上昇に牽引される形で拡大しているものの、アルトコインが存在感を発揮できずに停滞していることが懸念材料となっている。実際に、今年9月時点で仮想通貨市場におけるビットコインのドミナンスは58%程度だったが、その値が65%にまで急上昇している状況だ。現在、時価総額でビットコインに次ぐ規模を誇るイーサリアムはバグで分岐が発生するなど、ETH2.0への移行前にも関わらず問題に見舞われており、同ブロックチェーンの透明性を疑問視する声が高まっているという。これが直接的にイーサリアム(Ethereum)価格に影響を及ぼすことはなかったが、DeFi(分散型金融)トークンプラットフォームとしての地位が揺らぐ結果となった。特に多くのアルトコインがイーサリアムブロックチェーンに依存しているだけに、同プロジェクトの行方が仮想通貨市場全体の成長性を左右する可能性があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.11.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル