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イーサリアム、クライアントソフトのバグでブロックチェーンが分岐

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イーサリアム、クライアントソフトのバグでブロックチェーンが分岐

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update 2021.08.31 15:31
イーサリアム、クライアントソフトのバグでブロックチェーンが分岐

update 2021.08.31 15:31

イーサリアムおよびERC-20トークンの取引が一時的に停止される

イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンがクライアントソフトのバグで分岐し、最大のDeFi(分散型金融)プラットフォームとして知られる同エコシステムに障害が発生していることが明らかになった。[1]

以前、イーサリアムはクライアントソフトであるGethのアップデートを行い、このバグの修正を試みたが、一部ノードが更新を怠ったことでブロックチェーンに分岐が発生した。事後分析によると、このバグによる被害は意図的に引き起こされたものであり、2016年のDAO事件以来のハッキング被害だという。今回、イーサリアムのシステムに脆弱性が発見された事実は、イーサリアムが今年中の立ち上げを公言しているETH2.0の有効性および分散化に関する課題を浮き彫りにした。

障害に伴い、イーサリアムのインフラプロバイダーであるInfuraのメインネットAPIが停止し、バイナンス(Binance)やビッサム(Bithumb)を含む複数の仮想通貨取引所で、イーサリアムおよびERC-20トークンの取引が一時的に停止となった。これに加え、イーサリアムブロックチェーンでのデータフィードに異常が発生し、MetamaskやMakerDAO、Uniswap、Compound、MyCryptoなどのシステムがダウンしている。既にInfuraは他のサービスプロバイダーと同様にGethをアップデートすることで問題を修正しているという。

イーサリアムコミュニティでは、バグの修正がGethとその他クライアントソフトの開発チームとの間で調整せずに行われたこと自体が問題視されている。実際に、Gethの開発チームはv1.9.17のリリースでコンセンサスプロセスに変更を加えたものの、それをイーサリアムコミュニティに共有していなかったようだ。開発チームのリーダーであるPéter Szilágyi氏は、バグを秘密裏に修正することで混乱を避ける目的があったと説明しているが、ThesisのMatt Luongo氏は協力してスムーズなアップデートの管理と調整を行う必要があると反論した。

匿名通貨のジーキャッシュがバグを秘密裏に修正するなど、中には被害を招くことなく、間違いを是正した仮想通貨プロジェクトも存在するが、Luongo氏はあらゆるケースで調整を回避することが非常に危険な考えだと述べた。特にイーサリアムはETH2.0への移行が差し迫っているだけに、何らかの改善策が必要になると言えるだろう。

release date 2020.11.13

出典元:

ニュースコメント

ETH2.0移行に伴うリスクを警戒する投資家

これまで、イーサリアムはPoS(プルーフオブステーク)のコンセンサスアルゴリズムを中核とした、効率的なブロックチェーンシステムを実現するために、4段階アップデートと呼ばれる継続的なハードフォークを実施してきた。しかしながら、その過程でイーサリアムは様々な問題を露呈しており、仮想通貨市場ではETH2.0への移行がシステム全体のリスクになるとの見方が強まっているようだ。実際に、米大統領選挙の影響でビットコイン価格が1万4,000万ドルを突破して仮想通貨市場が好調を示す中、投資家はイーサリアムオプションのポジションを構築して同仮想通貨価格の暴落に備えているという。今回、イーサリアム価格は一時的な取引停止に陥ったにも関わらず、前日から4.6%の上昇を示している。ETH2.0への移行が現実味を帯びてくるにつれて、イーサリアム価格の動きも活発になってくると考えられるが、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。


Date

作成日

 : 2020.11.13

Update

最終更新

 : 2021.08.31

著者情報

Zero(ゼロ) | Zero

金融ライター

arw
Zero

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、仮想通貨およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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