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ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

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update 2021.08.31 15:31
ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

update 2021.08.31 15:31

PFizerによるワクチン開発の発表後に約1,000ドルの暴落を記録

今月9日、ビットコイン(BTC/USD)価格は、米大統領選挙や株式市場の影響を受け、一時的に1万5,842ドルから1万4,845ドルまで約1,000ドル下落するなどボラティリティが拡大している。[1]

現在、ビットコイン価格は過去24時間で0.05%のプラスとなる1万5,384ドル付近にまでリバウンドし、10日および50日移動平均線を上回る水準で強気な兆候を示している。今回、米大手製薬会社のPFizer(ファイザー)が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染に有効なワクチンを開発したと発表した直後、ビットコイン価格は200ドル以上上昇したものの、直ぐに約1,000ドルの急落を見せたという。これに関してeToroのマネージングディレクターであるGuy Hirsch氏は、今回のビットコイン価格の急落は先日発生した利益確定の流れと異なる可能性があると語った。また、256 Capital PartnersのCindy Leow氏は、月間の出来高加重平均(Volume Weighted Average Price, VWAP)に注目し、ビットコイン価格が1万4,700ドルラインにサポートされて買い手優勢の状況が継続しているとコメントした。

加えてLeow氏は、ビットコイン価格が先週だけで1万3,900ドルから1万5,900ドルまで上昇した事実に関して、ビットコイン先物のロングポジションがほとんど決済されなかったことが要因になったと主張している。Leow氏によると、仮想通貨先物市場では資金がテザー(Tether)先物に流入し、ビットコイン先物の取引量が低下しているという。実際に大手仮想通貨デリバティブ取引所のBitMEXにおけるビットコイン先物の取引量は減少傾向にあり、米当局との法廷闘争に突入したことなども相まって同取引所の影響力が弱まっているようだ。

一方、株式市場では米大統領選挙で民主党のジョー・バイデン候補が勝利したことを受け、日経平均株価やFTSE100、S&P500などの主要なグローバルインデックスが上昇を示している。この動きについてOKCoinのDaniel Kohler氏は、過去数週間のビットコイン価格とS&P500が同調していると説明した。しかしながらBequantのDenis Vinokourov氏は、今月6日ごろからビットコイン価格とS&P500の相関性が弱まっていることを指摘し、同仮想通貨の値動きが不安定になっていると述べた。

その他主要な仮想通貨としては、同日中にライトコイン(Litecoin)がマイナス3.2%、ビットコインSV(Bitcoin SV)がマイナス3.2%を記録している。今年9月末頃からビットコイン価格は強気なシグナルを示しているが、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2020.11.11

出典元:

ニュースコメント

イーサリアムオプションの建玉が過去最大を記録

ビットコイン価格のボラティリティが拡大する中、今月8日にイーサリアム(Ethereum)オプションの建玉が5億7,000万ドルに到達し、9月1日の5億4,400万ドルを超えて過去最高を記録した。これに関してGenesis VolatilityのGreg Magadini氏は、イーサリアムの新しいネットワークであるETH2.0のリリースが近づき、オプショントレーダーの動きが活発になりつつあると言及している。実際にイーサリアムは今年中のETH2.0立ち上げを公言しており、ローンチに向けてフェーズ0の開始が迫ってきているという。このETH2.0はマイニングアルゴリズムの変更など大規模なシステムアップグレードを伴うため、リスクヘッジや投機目的でオプションの取引量が増加しているようだ。今年に入って、クライアントソフトの調整でイーサリアムはハードフォークを延期するなど、トラブルに見舞われる局面もあっただけに、今後も仮想通貨投資家は同プロジェクトの進捗を注視していく必要があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.11.11

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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