Select Language

ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
ビットコイン価格、主要なイベントを背景にボラティリティが拡大

update 2021.08.31 15:31

PFizerによるワクチン開発の発表後に約1,000ドルの暴落を記録

今月9日、ビットコイン(BTC/USD)価格は、米大統領選挙や株式市場の影響を受け、一時的に1万5,842ドルから1万4,845ドルまで約1,000ドル下落するなどボラティリティが拡大している。[1]

現在、ビットコイン価格は過去24時間で0.05%のプラスとなる1万5,384ドル付近にまでリバウンドし、10日および50日移動平均線を上回る水準で強気な兆候を示している。今回、米大手製薬会社のPFizer(ファイザー)が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染に有効なワクチンを開発したと発表した直後、ビットコイン価格は200ドル以上上昇したものの、直ぐに約1,000ドルの急落を見せたという。これに関してeToroのマネージングディレクターであるGuy Hirsch氏は、今回のビットコイン価格の急落は先日発生した利益確定の流れと異なる可能性があると語った。また、256 Capital PartnersのCindy Leow氏は、月間の出来高加重平均(Volume Weighted Average Price, VWAP)に注目し、ビットコイン価格が1万4,700ドルラインにサポートされて買い手優勢の状況が継続しているとコメントした。

加えてLeow氏は、ビットコイン価格が先週だけで1万3,900ドルから1万5,900ドルまで上昇した事実に関して、ビットコイン先物のロングポジションがほとんど決済されなかったことが要因になったと主張している。Leow氏によると、仮想通貨先物市場では資金がテザー(Tether)先物に流入し、ビットコイン先物の取引量が低下しているという。実際に大手仮想通貨デリバティブ取引所のBitMEXにおけるビットコイン先物の取引量は減少傾向にあり、米当局との法廷闘争に突入したことなども相まって同取引所の影響力が弱まっているようだ。

一方、株式市場では米大統領選挙で民主党のジョー・バイデン候補が勝利したことを受け、日経平均株価やFTSE100、S&P500などの主要なグローバルインデックスが上昇を示している。この動きについてOKCoinのDaniel Kohler氏は、過去数週間のビットコイン価格とS&P500が同調していると説明した。しかしながらBequantのDenis Vinokourov氏は、今月6日ごろからビットコイン価格とS&P500の相関性が弱まっていることを指摘し、同仮想通貨の値動きが不安定になっていると述べた。

その他主要な仮想通貨としては、同日中にライトコイン(Litecoin)がマイナス3.2%、ビットコインSV(Bitcoin SV)がマイナス3.2%を記録している。今年9月末頃からビットコイン価格は強気なシグナルを示しているが、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2020.11.11

出典元:

ニュースコメント

イーサリアムオプションの建玉が過去最大を記録

ビットコイン価格のボラティリティが拡大する中、今月8日にイーサリアム(Ethereum)オプションの建玉が5億7,000万ドルに到達し、9月1日の5億4,400万ドルを超えて過去最高を記録した。これに関してGenesis VolatilityのGreg Magadini氏は、イーサリアムの新しいネットワークであるETH2.0のリリースが近づき、オプショントレーダーの動きが活発になりつつあると言及している。実際にイーサリアムは今年中のETH2.0立ち上げを公言しており、ローンチに向けてフェーズ0の開始が迫ってきているという。このETH2.0はマイニングアルゴリズムの変更など大規模なシステムアップグレードを伴うため、リスクヘッジや投機目的でオプションの取引量が増加しているようだ。今年に入って、クライアントソフトの調整でイーサリアムはハードフォークを延期するなど、トラブルに見舞われる局面もあっただけに、今後も仮想通貨投資家は同プロジェクトの進捗を注視していく必要があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.11.11

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル