Select Language

香港SFC、全ての仮想通貨取引所を規制する方針を示す

マーケット速報
  • マーケット速報
  • 話題のニュース
  • デイリーニュース
  • MT4/MT5
  • 暗号資産
  • FXブローカー
  • その他

香港SFC、全ての仮想通貨取引所を規制する方針を示す

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
香港SFC、全ての仮想通貨取引所を規制する方針を示す

update 2021.08.31 15:33

ライセンスの取得とAML法の遵守を義務化する見通し

香港証券先物委員会(Hong Kong Securities and Futures Commission)【以下、香港SFCと称す】が、管轄地域内で運営する全ての仮想通貨取引所を規制する方針であることを明らかにした。[1]

今月3日に開催されたHong Kong FinTech Week 2020で香港SFCのライセンス担当ディレクターであるClara Chiu氏は、当局が中央集権型の取引所を監視することを提案するコンサルテーションペーパーを公開したという。また、香港SFCのCEOであるAshley Alder氏は、既存のフレームワークの下では、取引所が証券法を犯さない限り当局は規制を課すことができないとの実情を語った。昨年11月、香港SFCは仮想通貨規制を導入したものの、そのルールは任意でライセンスを申請した取引所にしか適応されないようになっている。

この仮想通貨規制に関してChiu氏は、金融活動作業部会(Financial Action Task Force, FATF)のガイダンスに沿ってルールを変更し、全ての取引所に対し当局が発行するライセンスの取得とAML(マネーロンダリング防止)法を遵守することを義務化する予定だと述べた。加えて、Chiu氏は仮想通貨取引プラットフォームが本来はプロ投資家向けにサービスを提供するものであり、高レベルの投資家保護とセキュリティを維持する必要があると主張している。

今年に入って日本の大手金融企業であるSBIが香港からの撤退を検討するなど、同地域では新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックや国家安全法の施行によるリスクが顕著化している状況だ。仮想通貨関連企業はこの新しい規制の提案にどのような反応を示すのか、今後の動向を見守っていきたい。

release date 2020.11.05

出典元:

ニュースコメント

世界各国で無許可の取引所を排除する動き

世界的な取引所の中にはHuobi(フォビ)やOKEx、BitMEXなど、香港を拠点にグローバル市場で仮想通貨関連サービスを提供する企業も数多く存在するが、これらのほとんどは香港SFCのライセンスを取得していないという。例えば、BitMEXは規制の緩いオフショア地域で取得したライセンスで事業を世界中に展開しており、それが香港や中国、カナダ、日本などで問題となっているようだ。実際にBitMEXは日本居住者からのアクセス制限を行うと発表し、今年4月末に金融庁の意向に従って日本市場から撤退することを決定している。このような事態に対して、マレーシア証券委員会が未承認企業リストにバイナンスを追加するなど、世界各国で国内の規制に従わない取引所を排除する動きが生じている状況だ。今回、香港政府も強硬な姿勢に出ると考えられるが、仮想通貨市場を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も各国政府の動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.11.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 support@myforex.com

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

【MT4/MT5】フィボナッチを自動で描写!便利なインディケータを徹底比較

フィボナッチを使ってチャート分析をする際、ラインの引き方が分からなかったり、毎回手動で引くのが面倒だったりなどの難点があります。そこで本記事ではフィボナッチを自動描画できるMT4/MT5用インディケータを徹底比較します。
update2025.02.12 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する

close