Select Language

BitMEX、日本居住者からのアクセス制限を発表

BitMEX、日本居住者からのアクセス制限を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
BitMEX、日本居住者からのアクセス制限を発表

update 2021.08.31 15:33

5月1日に施行される仮想通貨関連法案に準拠する意向を示す

大手仮想通貨デリバティブ取引所のBitMEXは、2020年5月1日に施行される仮想通貨関連法案に準拠する形で、日本の居住者からのアクセスを制限することを発表した。[1]

BitMEXのプレスリリースによると、同取引所は4月30日深夜から新規ユーザーの登録をブロックし、翌月1日に全ての既存ユーザーをブラックリストに登録するという。結果的に日本の居住者は、BitMEXで新規ポジションの構築や買い増し・売り増しなどの取引を一切行えなくなるようだ。しかしながら未決済ポジションに関しては契約約款に従って清算することが認められている。

これまで国内の仮想通貨デリバティブ取引所は、膨大な取引量を抱えていたにも関わらず、特定の規制が全面的に施されることはなかった。5月1日から施行される改正資金決済法や改正金融商品取引法は、まさにそこに切り込むものであり、仮想通貨デリバティブに対する規制が盛り込まれているという。これに関してBitMEXは仮想通貨関連商品の規範を確立し、同資産クラスの発展を促す当局の取り組みをサポートしたいと言及している。

現在、BitMEXの取引サービスは米国およびその輸出禁止リストに存在する国に加え、中国、香港、カナダのケベック州、セイシェル、バミューダ、キューバ、クリミア、セバストポリ、イラン、シリア、北朝鮮、スーダンなどの国と地域で制限されている状況だ。最近、BitMEXはイーサリアム先物契約の取り扱いを開始するなど、仮想通貨デリバティブ商品の拡充を図っているようだが、日本市場での取引サービス停止が同社の事業展開にどのような変化をもたらすのか、今後も動向を見守っていきたい。

release date 2020.04.30

出典元:

ニュースコメント

不安定な市場環境下でレバレッジ取引のリスクが露呈

セーシェル共和国を本拠とするBitMEXは、ハイレバレッジな取引サービスを提供しており、短期的な利益を求めるトレーダーの間では人気の取引所となっている。実際にBitMEXはビットコイン(Bitcoin)と米ドルの通貨ペアで最大100倍のレバレッジをかけたトレードを可能とし、スキャルピングなどの手法を採用するデイトレーダーに重宝されているという。結果的に、BitMEXは2019年時点で年間取引量が1兆ドルを突破するなど、世界最大の仮想通貨デリバティブ取引所と呼ばれるまでに成長した。しかしながら、BitMEXでは今年に入って2度にわたる大規模なマージンコールが発生している。先月は、ビットコインの暴落を受けローン市場でマージンコールが発生するなど、仮想通貨市場全体で不安定な状況が続いており、仮想通貨デリバティブを用いたレバレッジ取引のリスクが表面化してきている。今年1月に、機関投資家向けサービスを開始したHuobiは、デリバティブ取引に自動精算メカニズムを導入することで不安定な市場環境に対応しようと試みている。仮想通貨コミュニティはこれら取引所の存在をどう評価するのか、今後も仮想通貨市場の動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.04.30

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル