Select Language

Huobi、機関投資家向けの仮想通貨仲介サービス開始を決定

Huobi、機関投資家向けの仮想通貨仲介サービス開始を決定

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
Huobi、機関投資家向けの仮想通貨仲介サービス開始を決定

update 2021.08.31 15:33

昨年設立したGIB部門の新規事業として顧客獲得を狙う

大手仮想通貨取引所のHuobi Group【以下、Huobiと称す】は、仮想通貨業界の機関投資家を対象とした仲介サービスであるHuobi Brokerageを立ち上げたことを発表した。[1]

今月21日にダボスで開催された、世界経済フォーラム(World Economic Forum in Davos)での発表によると、HuobiはGIB(Global Institutional Business)部門の新規事業として、この仲介サービスを開始することを決定したという。昨年11月にGIB部門が設立されて以来、Huobiが抱える機関投資家の顧客数は、400%増となる1,600社以上にまで拡大しており、同社の収益に大きく貢献しているようだ。

HuobiでGIB部門の責任者を務めるCiara Sun氏は、このことについて次のようにコメントしている。

2020年以降、機関投資家と富裕層(HNWIs)が、仮想通貨市場の成長に貢献する主要な顧客セグメントになるというコンセンサスが、業界全体で形成されています。しかしながら、流動性の低さや投資商品の欠如が仮想通貨市場の拡大を妨げてきました。Huobiは、機関投資家のニーズに応え、機関投資家が望む投資商品や流動性サービスを導入することで、仮想通貨市場全体の成長を促したいと思っています。2019年は規制面での関心が高まりましたが、2020年は需要の増加に伴い、業界が成熟する時期です。仮想通貨市場が次の段階に突入すれば、Huobiは機関投資家および個人のクライアントに対して重要な役割を担うことになるでしょう。

Ciara Sun, Vice President of GIB at Huobi Group - PR Newswireより引用

他社の仲介プラットフォームと同様、Huobi Brokerageは、クライアントの注文を取引所にルーティングし、最適な価格で取引を実行することができる。それを支えるテクノロジーとして、Huobi Brokerageは、高度な取引アルゴリズムとスマートオーダールーティング(最良価格を自動選択し売買を執行する注文システム)を導入しており、流動性プールや競争力のある取引サービス、規制に準拠した法定通貨取引チャネル、オールインワンのOTC(店頭取引)サービスを提供することを可能にした。今回、Huobiは同社が進出する中国以外の市場でこの仲介プラットフォームを立ち上げ、現時点でビットコイン(Bitcoin)、テザー(Tether)、Huobi USD(HUSD)、パクソス(Paxos)、トゥルーUSD(True USD)、USDコイン(USD Coin)などの仮想通貨をサポートしている。これに加えHuobi Brokerageは、今年の第1四半期までにイーサリアム(Ethereum)、イオス(EOS)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ライトコイン(Litecoin)、リップル(Ripple)などの取り扱いを開始することを計画しているという。

2020年に入り、別の大手取引所であるBitstampがシルバーゲート銀行と提携し、SEN(Silvergate Exchange Network)レバレッジと呼ばれる製品のローンチを計画するなど、機関投資家の需要を狙う動きが活発になってきている。これまでにHuobiは、個人向けの仮想通貨取引サービスで成功を収めてきたが、この分野でも競争を勝ち抜くことができるのか、今後も同取引所の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.01.24

出典元:

ニュースコメント

協業を足掛かりとして独自サービスの展開を図るHuobi

昨年からHuobiは事業の多角化を図るために、ブロックチェーン開発を手がける様々な企業とのパートナーシップを締結し、仮想通貨を利用した独自サービスを展開する準備を進めてきた。先日もHuobiはNervosと協業を発表しており、分散型金融(Decentralized Finance)サービス向けのHuobi Finance Chainと呼ばれるパブリックブロックチェーンを構築することを明らかにした。このHuobi Finance Chainが現実のものとなれば、Huobiは既存の金融機関が抱える潜在的な需要を捉えることができるため、結果的にGIB部門の収益性を高める可能性がある。しかしながら、イーサリアムベースの仮想通貨プロトコルであるKyber Networkが大型アップグレードを実施し、分散型金融サービスに適応するなど、既に複数の有力企業が同分野に参入してきているだけに、Huobiには迅速な対応が求められるだろう。


Date

作成日

2020.01.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

FXONで実力派トレーダー10名が激突!いいねで応援して3,000円分のアマギフをゲット

FXON(エフエックスオン)では、著名なトレーダー10名を招集し、賞金総額100万円を懸けた「インフルエンサー頂上決戦」(トレードバトル)を開催します。この記事では、本イベントの概要とルール、抽選で3,000円分のAmazonギフト券が当たるキャンペーンの詳細について解説します。
update2025.11.17 19:30

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル