Select Language

仮想通貨規制を目的とした改正資金決済法が来月施行

仮想通貨規制を目的とした改正資金決済法が来月施行

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
仮想通貨規制を目的とした改正資金決済法が来月施行

update 2021.08.31 15:32

改正金融商品取引法と合わせて厳格な運用ルールを制定

日本では今年5月1日から改正資金決済法が施行され、仮想通貨関連の規制がより明確化されることが明らかになった。[1]

昨年、日本では仮想通貨市場に対する規制の強化を念頭に、衆議院で資金決済法および金融商品取引法の改正法案が可決された。今回、政府は一連の新しい枠組みを構築する代わりに既存の法律を改正することを選択し、迅速な仮想通貨市場の統制を実現している。元々、この改正資金決済法は今月から有効になる予定だったが、公示が遅れたため、来月から施行されることになったという。

改正資金決済法および改正金融商品取引法では、仮想通貨が仮想通貨の名称に統一されるだけでなく、不正行為を排除するためのルールが定められている。特に改正金融商品取引法の下では、電子記録移転権利に基づいてICO(イニシャルコインオファリング)やSTO(セキュリティトークンオファリング)が規制されるのに加え、将来的に仮想通貨デリバティブ市場もその対象となる可能性がある。この法律が施行された場合、全ての仮想通貨関連事業者はユーザーの仮想通貨資産を自己のキャッシュフローから分離することが義務付けられると同時に、ホットウォレット内の資産と同等の仮想通貨を盗難に対する補償金として準備しなければならない。

これまで金融庁(Japan Financial Services Agency, JFSA)は仮想通貨関連事業者向けのライセンス制度を導入し、包括的な管理体制の構築を実現してきた。しかしながら500億円以上の損害を出したコインチェックのハッキング事件を受け、金融庁は業界の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(Japan Virtual Currency Exchange Association, JVCEA)の協力を得てより厳格な規制を課すようになっている。実際に金融庁は仮想通貨取引のレバレッジを2倍に制限する案を改正金融商品取引法に盛り込んでおり、顧客保護を優先する考えを示しているが、これがどのような効果を発揮するのか、今後も国内の仮想通貨市場での動きに注目していきたい。

release date 2020.04.08

出典元:

ニュースコメント

ライセンス発給に関して慎重な姿勢を貫く金融庁

先日、仮想通貨取引所のOKCoinが金融庁への登録を完了し、日本で23番目の仮想通貨交換業者が誕生したが、当局は未だライセンスの発給に関して慎重な姿勢を貫いているようだ。今の所、金融庁は外国法人による国内の居住者に対するサービス提供を認めておらず、最近ではバイナンスが当局からの警告を受けて日本市場からの撤退を余儀なくされている。これらの海外取引所は日本法人を設立することで正式なライセンス取得を目指しており、現在、コインベースやKrakenなどが金融庁の承認を待っているという。しかしながら、昨年9月にLINEがライセンスを取得して以来、金融庁はおよそ半年間でわずか3社を承認するだけに留まっている状況だ。改正資金決済法および改正金融商品取引法が施行されれば、より厳しい運用基準が求められることになるだけに、これら取引所の日本市場への参入は更に困難なものになると言えるだろう。


Date

作成日

2020.04.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル