Select Language

金融庁、仮想通貨取引のレバレッジを2倍に制限

金融庁、仮想通貨取引のレバレッジを2倍に制限

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
金融庁、仮想通貨取引のレバレッジを2倍に制限

update 2021.08.31 15:29

改正金融商品取引法の内閣府令で規制が定められる

日本の金融庁(Japan Financial Services Agency, JFSA)が、仮想通貨の証拠金取引におけるレバレッジを2倍に制限するために、新しい規制を導入する計画を固めていることが明らかになった。[1]

金融庁は仮想通貨の価格変動リスクを軽減するため、2020年春に施行される改正金融商品取引法の内閣府令でこの規制を正式に定めるという。昨年5月に法改正が可決された後、金融庁は業界の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)と協力するなど、規制導入に向けた準備を進め、既に上限4倍のレバレッジ規制を課すことに成功している。大手取引所のコインチェックは仮想通貨のレバレッジ取引を廃止し、この方針に同調する動きを見せているようだ。

今回、金融庁が仮想通貨取引のレバレッジ制限を試みた背景には、欧米諸国が同様の規制を導入し始めたことが挙げられる。この新しい規制が予定通りに施行されたとしても、直ちにそれが有効になるかは明らかではないが、最終的に取引所はビジネスモデルの変更を余儀なくされるだろう。これで仮想通貨トレーダーが収益を上げることが難しくなり、仮想通貨取引への関心を失う可能性もあるため、取引所は新たに取引量を確保する策を講じなければならない。

最近、日本政府は仮想通貨市場に対するアプローチを変更しており、寛容な姿勢で成長を促す一方で、厳格な監視を行うことで健全な投資環境を整えようとしている。この新しい規制がどのような変化をもたらすのかは未知数だが、今後も国内の仮想通貨市場の動向に注目していきたい。

release date 2020.01.14

出典元:

ニュースコメント

規制強化でオフショアにシフトするブローカー企業

欧米ではリスクが伴う金融商品から一般投資家を保護することを目的に、外国為替やCFD、バイナリーオプションなどのハイレバレッジを特徴とする取引サービスを規制する流れが加速しているようだ。海外のFXブローカーの中にはレバレッジ500倍の証拠金取引を可能とする企業も存在し、ハイリスク・ハイリターンの投資手段を求めるトレーダーに人気を博していたが、例えば米国政府は外国為替取引におけるレバレッジに25倍の上限を設けたのに加え、将来的にそれを10倍まで引き下げることを検討しているという。これを受けて経営的な判断でブローカーがオフショア市場へシフトしており、FXProやeToroなどの企業もオフショア地域に進出している。日本の金融庁や欧米諸国がレバレッジ規制を強化することで、仮想通貨市場でも同様の事態が発生すると予想できるが、各国政府はどのような対応をとるのか、今後もその取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.01.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル