Select Language

LINE、金融庁から仮想通貨交換業ライセンスを取得

LINE、金融庁から仮想通貨交換業ライセンスを取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
LINE、金融庁から仮想通貨交換業ライセンスを取得

update 2021.08.31 15:29

日本の仮想通貨市場への参入を果たす

メッセージングアプリケーションで有名なLINE(ライン)グループの仮想通貨関連事業を推進するLVC株式会社【以下、LVCと称す】が、日本の金融庁(JFSA)から仮想通貨交換業者向けのライセンスを取得したことが明らかになった。[1]

発表によると、LVCは金融庁のガイダンスに従って健全なビジネスプランを作成し、セキュリティおよび運用システムを合理化したのに加え、堅固な運営体制を構築したことでこのライセンスの取得に至ったという。これによりLVCはビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)の取引サービスを開始する模様だ。

2018年7月以降、LVCは仮想通貨取引所であるBitBoxを運営しているが、これまでライセンスの問題で日本と米国市場がサービス対象外となっていた。しかしながら、LVCは国内向けの仮想通貨取引サービス立ち上げのために、今年6月に金融庁への登録申請を試みており、今回、当局の承認が下りたことで日本市場へ参入する機会を得る結果となった。LVCはBitMaxのブランド名と共に日本国内でサービスを展開し、8,000万人のLINEユーザーを中心に取り込みを図るようだ。

今年5月にヤフージャパンの出資企業が仮想通貨取引サービスを開始するなど、日本の仮想通貨市場は活発に動いており、LVCの追加で金融庁に登録された事業者は合計20社に達している。また先月、大手インターネット企業である楽天も仮想通貨取引サービスを展開しているが、今後も国内の仮想通貨市場が拡大していくことに期待したい。

release date 2019.09.09

出典元:

ニュースコメント

厳格化する金融庁の審査基準

金融庁の指揮の下、日本の仮想通貨市場は世界でも統制された市場として発展を遂げてきたが、今年7月にビットポイントがハッキング被害を受けたことからもわかるように、依然としてセキュリティ基準に関する問題を抱えている状況だ。2018年に発生したコインチェックやZaifのハッキング事件の影響もあり、金融庁も仮想通貨取引業者の登録には慎重になっており、今回のLVCに対するライセンス付与にも厳しい審査が伴ったという。しかしながら、既にグローバル市場で15言語に対応し、取引サービスを展開するLVCは、送金の承認に複数の暗号鍵が必要になるマルチシグを搭載したホットウォレットを導入するなど、セキュリティ要件は十分な水準を保っていたようだ。本来であればLVCは30種類以上の通貨ペアを採用し、店頭取引(OTC)サービスなども提供しているが、日本国内でも総合的な事業を展開することができるのか、今後の同社の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2019.09.09

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル