Select Language

OKEx、10月16日から全ての出金を停止

OKEx、10月16日から全ての出金を停止

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
OKEx、10月16日から全ての出金を停止

update 2021.08.31 15:33

同取引所におけるビットコイン価格が約3%下落

大手仮想通貨取引所のOKExが、秘密鍵の管理者である人物と連絡が途絶えたことを理由に、10月16日の午前12時(日本時間)から全ての出金を停止していることが明らかになった。[1]

OKExのCEOであるJay Hao氏によると、この人物は個人的な問題で中国の公安当局に拘束されており、マルチシグウォレットのトランザクションを承認することができない状況にあるという。これに関してOKExは、顧客資産が安全であると同時に出金以外のサービスが滞りなく稼働していることを強調した。この発表を受け、OKExにおけるビットコイン(Bitcoin)価格はわずか30分で約3%下落しており、1BTCあたり1万1,182ドルの安値を記録している。

OKExは今回の措置が利用規約に則った正当なものだと主張しているが、出金停止に先立って大量のビットコインやイーサリアム(Ethereum)、トロン(Tron)などの仮想通貨が他所に送金されていることから、仮想通貨コミュニティでは同取引所に対する疑念が強まっているようだ。また、中国のニュースメディアであるCaixinはOKExの共同創設者であるMingxing Xu氏が数週間前に公安当局に逮捕されたと報道しており、同取引所が何らかの問題を抱えていることが明らかになった。Xu氏は2018年にも仮想通貨関連の詐欺がらみのトラブルで上海警察に拘束されている。

最近、仮想通貨市場ではBitMEXがシステムダウンで入出金機能を一時停止するなど、インフラの脆弱性や可用性に関する懸念が表面化してきている。今回、OKExと同様にマルチシグウォレットを採用するBitMEXやその他取引所が出金停止のリスクを抱えていることが浮き彫りになったが、これら取引所はどのような対策を取るのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.10.20

出典元:

ニュースコメント

明確なコンプライアンス体制の確立が求められるOKEx

元々、OKExは中国本土の取引所として運営していたが、2017年に中国政府が仮想通貨取引を禁止したことをきっかけに、その本拠を香港に移管している。また、OKExはCoinDCXと提携してインドでDCXfuturesを含む取引サービスの立ち上げを決定した他、シンガポールや米国にもオフィスを開設し、複数の国と地域を跨いでオペレーションを行なっている状況だ。従ってOKExを取り巻く規制環境は非常に複雑なものとなっており、明確なコンプライアンス体制を確立することが同取引所の課題になっている。実際に、OKExは中国人民銀行(People's Bank of China)の関係者に法令を遵守するよう警告を受けているという。OKExはイーサリアムオプションの提供を開始するなど、より複雑でリスクの高い商品の取り扱いを拡大しているだけに、今後は各国政府の規制要件に準拠することが重要になってくると言えるだろう。


Date

作成日

2020.10.20

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

暗号資産担保ローンのメリットとリスクは?ビットコイン担保に日本円を借りる動きに注目集まる

BTCなどを担保に日本円を借りられる「暗号資産担保ローン」が話題を集めています。SNSでは、仮想通貨を担保にJPYCを借り入れる動きにも関心が集まっています。本記事では暗号資産担保ローンの仕組みやメリット、リスクなどを解説します。
update2025.10.15 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル