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Filecoin、メインネットに移行してFilecoinトークンの配布を開始

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update 2021.08.31 15:31
Filecoin、メインネットに移行してFilecoinトークンの配布を開始

update 2021.08.31 15:31

時価総額が早々に10億ドルを突破することに期待

分散型ストレージネットワークを開発するFilecoinが、14万8,888番目のブロックでメインネットに移行し、ネイティブトークンのFilecoinトークンの配布を開始したことが明らかになった。[1]

今年6月、Filecoinはテストネットワークの立ち上げを発表し、その後、スケジュールを遅らせながらも最終のテストフェーズを完了させたという。既にFilecoinは1,039万6,586通貨のFilecoinトークンを発行しており、その先物価格は1通貨あたり55.63ドルを記録している。今回、Filecoinトークンは複数の仮想通貨取引所に上場し、その時価総額が10億ドルを超えるとの期待が高まっているようだ。

Filecoinは2017年9月にCoinListを通じてトークンセールを実施し、2億ドル以上の資金調達に成功している。これに関してCoinListのScott Keto氏は、Filecoinがローンチまで長い時間を要したものの、ブロックチェーンの明確なユースケースを示していると評価した。また、Keto氏はFilecoinのICO(イニシャルコインオファリング)およびテストネットでのパイロットに3,500以上のエンティティが参加した事実に触れ、CoinList内でもFilecoinトークンに対する関心が高まっていると述べた。CoinListは、供給されたFilecoinトークンの大部分を管理しており、同仮想通貨を最初にリスティングする取引所となる可能性が高いという。

現在、Filecoinのブロックチェーン上では、パーソナルストレージサービスのSlateや、開発者向けツールであるTextileなどのプロジェクトが立ち上げられている。加えて、FilecoinはSlingshotと呼ばれるコンテストを開始して開発活動を促進しているが、これがどのような成果につながるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.10.19

出典元:

ニュースコメント

ICOで成功を収める主要な仮想通貨プロジェクト

詐欺的な行いが頻発したことを受け、仮想通貨市場ではICOが下火になってきているが、それに反して大型プロジェクトは仮想通貨コミュニティの支持を集めているようだ。最近ではジェミニと協業したBraveが発行するベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token)に加え、イオス(EOS)やテゾス(Tezos)、Status(ステータス)、Bancor(バンコール)などの仮想通貨がICOを成功に導いている。また、DeFi(分散型金融)サービスの分野では、Matic Networkがステーキングプログラムの立ち上げを発表し、注目を集めているという。中国を中心とする仮想通貨市場で脚光浴びるFilecoinは、そのICOが過去最大の成功例となったが、仮想通貨コミュニティはFilecoinトークンをどのように評価するのか、今後も同仮想通貨の動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.10.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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