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レボリュート、仮想通貨セキュリティ企業Fireblocksと協業

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update 2021.08.31 15:31
レボリュート、仮想通貨セキュリティ企業Fireblocksと協業

update 2021.08.31 15:31

仮想通貨関連サービスのエクスペリエンス向上を狙う

英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるRevolut Limited(本社:4th Floor, 7 Westferry Circus E14 4HD London, United Kingdom[1])【以下、レボリュートと称す】は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、仮想通貨セキュリティ企業のFireblocksが提供するソリューションを統合した。[2]

これによりレボリュートのユーザーは、同社の仮想通貨関連サービスにおいて1回の承認でトランザクションを完結できるようになるという。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によるボラティリティ拡大が好機となる中、レボリュートはFireblocksが新しい仮想通貨関連サービスの導入をサポートする存在になると考えているようだ。特にFireblocksはDeFi(分散型金融)プラットフォームと提携し、仮想通貨を保護しつつ3%から7%の利息を付与する革新的なサービスを展開することで、業界から注目を集めている。

レボリュートの仮想通貨部門責任者であるEd Cooper氏は、Fireblocksとの協業について次のようにコメントした。

Fireblocksのウォレットインフラは、先進的な仮想通貨関連サービスの構築を可能とし、驚異的なスピードで変化する環境下において、我が社に業界での競争力を与える存在となるでしょう。現在、我が社はFireblocksと連携することで、近い将来、ユーザーに対してどのような体験を提供できるか模索しています。

Ed Cooper, Head of Crypto at Revolut - Forbesより引用

Fireblocksはフィデリティ投信の投資部門であるEight Roadsからの支援を受けており、Galaxy DigitalやCelsius、Genesis、その他大手機関投資家をクライアントに抱えている。現時点でFireblocksは180種類の仮想通貨をサポートし、40社を超えるクライアント企業が保有する300億ドル以上の資産を、同社のユーザーインターフェースおよびAPIを介して取り扱っている状況だ。FireblocksはSecure Transfer Environmentと呼ばれるテクノロジーにより、企業のセキュリティ要件を満たしながら、仮想通貨取引所やウォレット、カストディアンなどのカウンターパーティー間での仮想通貨取引を可能にする。

最近、レボリュートがステラの取り扱いを開始するなど、仮想通貨関連サービスのカバレッジを広げているが、Fireblocksとの協業がどのような成果につながるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.10.12

出典元:

ニュースコメント

グローバル市場で事業拡大を試みるレボリュート

今年2月にレボリュートは5億ドル以上の資金調達に成功するなど、主要なチャレンジャーバンクとして躍進が期待される同社は、着実に事業拡大に向けてその歩みを進めている。実際にレボリュートはオーストラリアでサービス提供を開始しており、EEA(European Economic Area、欧州経済地域)以外の地域にも事業を展開している状況だ。また、最近、レボリュートは日本市場にも進出を果たし、モバイルデバイス向けのアプリをリリースしている。現時点でレボリュートはこのアプリを通じて海外送金や外貨両替、カード決済にのみ対応しているものの、将来的には株式や仮想通貨を含む投資商品の取り扱いなども視野に入れているようだ。今回、レボリュートがFireblocksと協業してセキュリティを強化したことは、この事業展開を後押しする可能性があるだけに、今後もグローバル市場における同社の動向を注視していく必要があると言えるだろう。


Date

作成日

2020.10.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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