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OANDA、TMS Brokersを買収

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update 2022.05.20 14:05
OANDA、TMS Brokersを買収

update 2022.05.20 14:05

バルト諸国を始めとする欧州市場でサービス強化を図る方針

米国の大手海外FXブローカーであるOANDA Corporation(本社:10 Times Square New York NY 10018[1])【以下、OANDAと称す】は9月1日、ポーランド拠点のFX・CFDブローカーであるTMS Brokers(本社:Warsaw ul. Złota 59 Złota[2])【以下、TMSと称す】を買収することを発表した。[3]現在は、規制当局の承認待ちとのことだ。

1997年に設立したTMSは、ポーランド金融監督局(Polish Financial Supervision Authority, KNF)の規制下において、マルチアセットに対応したブローカレッジサービスを提供している。OANDAは、2011年にTMSの支配権を獲得したForeVest Capitalから株式を買い取るという。今回の買収を通じて、OANDAはバルト諸国を始めとする欧州市場でサービス強化を図る方針だ。尚、契約条項の詳細は公表されていない。

買収に際し、OANDAのCEOであるGavin Bambury氏とTMSのCEOを務めるMarcin Niewiadomski氏、ForeVest CapitalのマネージングパートナーであるArtur Haze氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

欧州は、我が社にとって戦略的優先度の高い市場であります。TMSを買収することで、西欧市場の既存事業を補完し、バルト諸国を始めとする欧州市場でプレゼンスの拡大を図れるでしょう。

Gavin Bambury, CEO of OANDA - OANDAより引用

今回の契約を通じて、我々はポーランド及びバルト諸国でのプレゼンス強化に加え、既存及び潜在顧客に対して、新商品や最新テクノロジーへのアクセス、グローバル市場への投資機会を提供できるようになります。

Marcin Niewiadomski, CEO of TMS - OANDAより引用

我が社がTMSを経営していた間に、同社はポーランド及びバルト諸国において強固な顧客基盤を構築すると共に、テクノロジー面の高い専門性を培ってきました。同社とOANDAは、戦略が非常に適合していると確信しており、有力なグローバルブローカレッジファームの傘下において、TMSが現在の成長を続けることを大いに期待しております。

Artur Haze, Managing Partner of ForeVest Capital - OANDAより引用

今回、OANDAはTMSの買収を発表したが、2019年8月にOANDAへ加わったBambury氏が主導する形で、商品ラインナップの拡充と市場規模の拡大に向けた投資を増加すべく、今後数年の間に複数の買収案件をまとめる計画だ。

release date 2020.09.03

出典元:

ニュースコメント

グローバルリーチの拡大を目指すOANDA

TMSは、ポーランドのブローカレッジ業界において最古の歴史と2番目の企業規模を誇り、9,000人以上のトレーダーを顧客として抱えている。また同社は、ブルームバーグ(Bloomberg)の2019年第1四半期FX予想ランキングで1位を獲得するなど、質の高い分析サービスを提供している。OANDAは、ポーランドやバルト諸国で一定の地位を確立するTMSを買収することで、早期に欧州市場の開拓を推進できそうだ。他方で、OANDAはグローバルリーチを更に拡大すべく、多岐にわたるサービスの強化を図っている。例えば、OANDAはFairXchangeと提携し、電子FX取引の管理及び最適化ソリューションの提供を目指している。またOANDAジャパンは株価指数CFDをリリースした他、OANDAはChasing Returnsと提携強化し、運用パフォーマンスの改善に寄与する行動科学を基にしたソリューション提供を試みている。OANDAが新たに提供を開始したサービスに加え、TMSとのシナジーを発揮することで、両社の欧州市場における顧客獲得動向にも期待が持てそうだ。


Date

作成日

2020.09.03

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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