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NAGA、豪及び南ア市場に参入する計画

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update 2022.12.23 14:54
NAGA、豪及び南ア市場に参入する計画

update 2022.12.23 14:54

既に両国の規制当局にライセンス申請済み

ドイツ・ハンブルクを拠点とするソーシャルトレーディングプラットフォームのNAGAは8月25日、オーストラリアと南アフリカでサービス提供を開始する計画を発表した。[1]

NAGAは既にオーストラリア法人の登記を済ませ、現在はオーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)【以下、ASICと称す】の承認待ちとなる中、数か月後にはシドニーオフィスを開設する計画だ。一方で同社は、南アフリカ・ケープタウンにおいてもプレゼンスを確立すべく、金融業界行為監督機構(Financial Sector Conduct Authority, FSCA)にライセンス申請を行ったという。規制当局の承認次第であるものの、NAGAは2021年までに両市場でサービスを開始する計画とのことだ。尚、同社はナイジェリアにおいても、トレーニングセンターを既に2か所開設している。

今後の業容拡大に際し、NAGAの創業者兼CEOであるBenjamin Bilski氏は以下のようにコメントしている。

オーストラリアは600万人以上の人々が積極的に投資を行っており、我が社にとって大きなポテンシャルを秘めた市場であります。我々は既に同国市場向けに取引プラットフォームの提供を準備しており、同ツールはオーストラリアの投資家特性にマッチすると見ております。我が社は顧客基盤の拡大と1日当たりの取引時間を増加させ、業績を急拡大できると考えております。また、過去数年において、南アフリカではCFDや株式取引が大幅に拡大し、同国市場は今後も大きな成長可能性を秘めています。我々の市場調査に基づくと、ソーシャルトレーディングプラットフォームは南アフリカで競争優位性を発揮するでしょう。

Benjamin Bilski, founder and CEO of NAGA - FinanceMagnatesより引用

NAGAは業容拡大計画の発表と合わせて、2020年度7月期の業績を公表している。取引高が100億ユーロ弱に拡大したことを受け、売上高が220万ユーロに増加しており、同社は過去数か月にわたって業績が拡大し続けている。Bilski氏は、成長に向けた投資を拡大させると共に、ホリデーシーズンで取引が閑散となる7月に利益を確保できたことに非常に満足していると述べている。また足元でNAGAは仮想通貨取引の最大レバレッジを20倍に引き上げるなど、顧客ニーズに即したサービス提供を試みている。今後、同社がオーストラリア及び南アフリカの規制当局から正式にライセンスを取得し、サービス拡充を図ることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.08.27

出典元:

ニュースコメント

大きなポテンシャルを秘めるオーストラリアと南アフリカ市場

NAGAが市場開拓を試みるオーストラリアと南アフリカの両国は、今後も継続した成長が見込める大きなポテンシャルを秘めた市場だ。特にオーストラリアに関しては、退職後の収入確保を目的として、所得の一部を私的年金制度であるスーパーアニュエーション口座へ拠出することが法律で義務付けられている。そのため、同国は安定的な運用資産残高(AUM)の増加が期待できる。アジアパシフィック(APAC)地域でトップクラスのファンド市場規模を誇るオーストラリアでは、高い資産運用ニーズが見込まれており、NAGA以外にも多くの金融サービスプロバイダーが同国で事業を展開している。例えば、レボリュートがオーストラリアでサービス提供を開始したことに加え、Samtrade FXがASICからライセンスを取得した他、トランスファーワイズ(TransferWise)も同国でサービスを提供している。一方でESMA新規制の恩恵を受けるアフリカ市場の中で、南アフリカはリベラルな政治思想と地理的条件、大規模経済市場との強固な繋がり、比較的緩い規制策などを背景に、海外FXブローカーにとって最も人気の高い市場となっている。NAGAが継続的な成長が見込まれる両国に進出することで、同社の顧客獲得動向にも期待が持てそうだ。


Date

作成日

2020.08.27

Update

最終更新

2022.12.23

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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