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バイナンス、ビットコインを対象とした永久先物契約を上場

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update 2021.08.31 15:32
バイナンス、ビットコインを対象とした永久先物契約を上場

update 2021.08.31 15:32

最大レバレッジ125倍で効率的なポジション構築を可能にする

大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】は、同社の先物取引プラットフォームであるBinance Futuresに、ビットコイン(Bitcoin)を対象とした最大レバレッジ125倍の永久先物契約(Perpetual Futures Contracts)を上場することを発表した。[1]

最近、バイナンスは価格および証拠金がビットコインやステーブルコインなどの仮想通貨で設定された新しいタイプの永久先物契約をリリースしているが、今回の商品もそれに準ずるものになるようだ。バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏はこれを逆仮想通貨契約と称し、従来の先物契約と比較してより直感的な商品だと説明している。また、Zhao氏は長期にわたって仮想通貨を保有する投資家が存在する事実に触れ、先物契約の証拠金として仮想通貨を受け入れることが仮想通貨業界の地位向上に貢献すると述べた。

Binance FuturesのAaron Gong氏は、同取引所が提供する取引サービスの特徴について次のようにコメントしている。

Binance Futuresは、ポジション全体でのリスク相殺や各ポジションごとの保有上限設定だけでなく、マージンモデルを変更することで証拠金バランスの柔軟な制御を可能とする唯一の取引所です。また、我が社のユーザーは片建ておよび両建てのポジションを構築してリスクヘッジを行うことができます。

Aaron Gong, Vice President of Binance Futures - Binance Blogより引用

これまでバイナンスは様々なデリバティブ商品を提供してきたが、中でも永久先物契約は仮想通貨市場で最大の取引量を誇り、同取引所の月間市場シェアは平均37%を記録しているという。先月、Binance Futuresの取引量は6月の876億ドルから1,094億ドルに増加し、月間成長率が25%に達している。更に、日間取引量では先月28日に過去最高となる130億ドルを記録するなど、Binance Futuresは好調を維持しているが、この新しい永久先物契約がどのような成果を上げるのか、今後も同取引所の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.08.12

出典元:

ニュースコメント

リスクヘッジ資金が仮想通貨デリバティブ市場に流入

今年8月に入ってビットコイン先物の未決済建玉が過去最高を記録するなど、仮想通貨デリバティブ市場には未だかつてないほどの資金が流入してきている。特に法定通貨のインフレや既存の投資市場の伸び悩みを背景に、保有資産のリスクヘッジを試みる個人投資家や一般企業の需要が増加しており、それが仮想通貨デリバティブ市場の好調を支える要因となっているようだ。実際に米国ではビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)を開発するMicroStrategyがビットコインに投資すると発表しているが、将来的には更に多くの企業がこの動きを追従することが予想される。このような流れを受けてバイナンスの競合であるOKExが仮想通貨オプションの満期日を多様化し、仮想通貨デリバティブ市場でのシェア拡大を狙うなど、取引所間の競争も激化しているようだが、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.08.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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