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モスクワ証券取引所、取引会員に露鉱山会社GV Goldが加入

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update 2021.08.31 15:32
モスクワ証券取引所、取引会員に露鉱山会社GV Goldが加入

update 2021.08.31 15:32

豊富な流動性と透明性の高いプライシングなどを提供

ロシア最大の証券取引所であるモスクワ証券取引所(本社:125009 Moscow, Bolshoy Kislovsky per, 13[1])【以下、MOEXと称す】は、同国の金鉱山会社であるGV Gold(本社:119017, Moscow, 14/3 Kadashevskаya Nab[2])がFX及び貴金属市場の取引会員に加わったことを発表した。[3]

これにより、GV GoldはMOEXを通じて豊富な流動性と透明性のあるプライシング、信頼性の高い中央清算機関(Central Counterparty)【以下、CCPと称す】を活用し、実勢レートで金とFXの売買取引ができるようになるという。

取引会員の拡大に際し、MOEXの執行役員兼セールス・業務開発部門マネージングディレクターを務めるIgor Marich氏とGV Goldの経済・金融部門を担当する副CEOのSergey Gostev氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々の貴金属市場は、広範なカウンターパーティーと取引する最高水準のサービスを提供しております。530万人以上の個人投資家が我が取引所を通じて取引しており、ディフェンシブ性の高い金の取引ニーズが高まっている状況です。ロンドン最大のリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)と相互に接続すると共に、上海金取引所(Shanghai Gold Exchange, SGE)の清算会員ライセンスを取得したことにより、非居住者のお客様は我々の貴金属市場を通じて活発に取引されております。我が取引所は、より多くの金鉱山会社が取引会員として我々のサービスを利用することを歓迎いたします。

Igor Marich, executive board member and managing director for sales and business development of Moscow Exchange - Moscow Exchangeより引用

MOEXの取引会員として加入することで、金価格データを取得すると共に、FX市場サービスにアクセスし、最小のコストで効率的に執行サービスを提供できるようになります。

Sergey Gostev, deputy CEO for economics and finance at GV Gold - Moscow Exchangeより引用

GV Goldはロシア最大の沖積層で金の露天採掘を行っており、2019年の採掘量は260キロオンス(koz)であったという。同社の主要採掘地はイルクーツク(Irkutsk)州とサハ共和国(Republic of Sakha)であり、鉱石総取扱量が800万トン(8MTPA)を誇る4か所の鉱山を所有している。豪州鉱石埋蔵量合同委員会(Joint Ore Reserves Committee, JORC)規定の鉱石埋蔵量と鉱物資源量は、それぞれ440万トロイオンス(4.4Moz)、700万トロイオンス(7.0Moz)と見積もられているようだ。また、GV Goldは強固なガバナンス体制を構築すると共に、ブラックロック(BlackRock)が同社株を17.99%保有し、透明性の高い株主構成を持っているという。

尚、MOEXはEtalonのGDR取引を開始したほか、MOEXはFX取引手数料無料サービスを開始するなど、積極的にソリューション展開を図っている。そして今回、ロシアの有力な金鉱山会社が取引会員として加わることで、MOEXは更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.07.16

出典元:

ニュースコメント

過去最高値に迫る金先物価格

MOEXの貴金属市場は2013年にサービス提供が開始され、金鉱山会社3社を含む合計59社が取引会員として加入している。市場参加者は金と銀のスポット及びスワップ取引ができるほか、CCPを通じた効率的な清算サービスも利用可能である。他方で、足元の金相場に目を転じると、ニューヨーク金先物価格は心理的な節目である1トロイオンス=1,800ドルを突破し、過去最高値の1,923ドルをうかがう展開だ。新型コロナウイルス(COVID-19)危機を受け、グローバル各国が強力な金融緩和政策と財政政策を講じ、世界中でカネ余りの状態になっていることで、グローバル株式が急回復している。一方で、新型コロナウイルス感染の第2波への懸念や世界経済の先行き不透明感が高まっていることから、安全資産とされる金にも投資マネーが流入している状況だ。顧客需要の高まりを背景に、MOEX以外にも多くの金融サービスプロバイダーが金取引サービスの強化を図っている。例えば、RoboMarketsが貴金属CFDをリリースしたほか、CMEが新たな金先物商品のリリースを発表している。コロナショックをきっかけにグローバル金融市場が不安定な値動きとなる中、引き続き金の取引需要は根強いと予想される。


Date

作成日

2020.07.16

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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