作成日
:2020.07.14
2021.08.31 15:33
英国のソーシャルペイメントアプリであるBottlepayが、第5次マネーロンダリング対策指令(The Fifth EU Anti-Money Laundering Directive)【以下、AMLD5と称す】に準拠し、今後数週間で同社のビットコイン(Bitcoin)ウォレットサービスを再開させる見通しであることが明らかになった。
昨年末からBottlepayはサービスを停止していたが、現在、Reddit(レディット)やTwitter(ツイッター)、Discord(ディスコード)などのソーシャル機能を備えたビットコインウォレットを構築しているという。今年8月にローンチされるクローズドベータ版のウェイティングリストには、既に1,000人を超えるユーザーが登録しており、早くも再開に向けて期待が高まっている様子がうかがえる。BottlepayのCEOであるMark Webster氏は、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)活用が肝になると述べ、同社がその開発に注力すると説明している。
Bottlepayの共同創設者であるPete Cheyne氏は、同社のサービスに関して次のようにコメントした。
ビットコイン購入で利用可能な予約決済機能の追加など、アプリネイティブな製品に移行するためにやることはまだまだたくさんあると言えるでしょう。ライトニングネットワークは、ユーザーがチャネルを管理する必要なくバックグラウンドで動作し、法定通貨と仮想通貨の取引にかかる手数料はわずかです。また、ユーザーは法定通貨を保有することができ、ライトニングコードをスキャンしてポンドまたはユーロ建てで決済を行うことも可能です。
Pete Cheyne, Co-Founder of Bottlepay - CoinDeskより引用
昨年、Bottlepayは200万ドルの資金調達に成功しており、2021年を目処に開発チームを35人にまで拡大することを計画しているという。これに加え、BottlepayはTelegram(テレグラム)関連機能を有効化し、米国市場向けにベータ版をリリースすることを模索しているようだが、今後も同社の取り組みに注目していきたい。
release date 2020.07.14
2020年、英国ではAML・CFTの規制に基づきFCAが仮想通貨関連企業の監督を行うことを発表しており、仮想通貨の犯罪利用に関するリスクを予防する動きが活発になってきているようだ。これに加えて、欧州委員会(European Commission, EC)もEU(欧州連合)加盟国に対してAMLD5に準拠するよう警告を促し、欧州圏内における金融システムの安全性および透明性を担保しようと試みている。実際に欧州委員会の指摘を受けたエストニアは仮想通貨市場の規制強化に踏み切っており、この流れに迎合する姿勢を示しているという。今年に入ってECBが独自仮想通貨の開発活動拡大を検討するなど関心が高まっているだけに、欧州では仮想通貨を受け入れるための市場環境の整備が望まれていると言えるだろう。
作成日
:2020.07.14
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー