Select Language

ブラジル国内でステーブルコインの需要が急増

ブラジル国内でステーブルコインの需要が急増

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
ブラジル国内でステーブルコインの需要が急増

update 2021.08.31 15:32

2020年初旬からトレーダー数が4倍に増加

世界的に仮想通貨がトレンドとなった2017年から3年が経過した現在、ブラジルでは初の仮想通貨ブームが到来しており、特にステーブルコインの需要が急増しているようだ。[1]

バイナンスのブラジル代表であるMayra Siqueira氏によると、2020年1月以降、国内のステーブルコインのトレーダー数が4倍にまで増加しており、同取引所のバイナンスUSD(Binance USD)とテザー(Tether)の取引量が上昇しているという。また、別の仮想通貨取引所であるNashのFabio Canesin氏は、過去30日間の分散型取引所(DEX)におけるテザーの取引量が約1,200万ドルであったと述べ、ブラジル国内から約8,000人ものユーザーが同ステーブルコインを買い求めていることを指摘した。また、Canesin氏はブラジル国内のユーザーが既存の通貨システム以外で資産を保有する方法を模索しており、現金を米ドルベースのステーブルコインに換金する傾向があると言及している。

今年6月、ステーブルコイン発行が可能なブロックチェーンプラットフォームのCeloでは、ブラジルレアルを裏付けとするステーブルコインプロジェクトが少なくとも5つ提案された。これに加え、ブラジルの取引所であるBolsa CriptoのJohn Willock氏も、ERC-20トークンを基礎に同様のステーブルコイン開発を計画しており、今年中のローンチを目指しているという。Willock氏はステーブルコインが仮想通貨の流通を促進する役割を持つと説明し、Bolsa Criptoがダイ(Dai)やUSDコイン(USD Coin)などの仮想通貨をサポートする可能性があることをほのめかした。

ブラジルは1970年代と1980年代に深刻なハイパーインフレに見舞われたが、アルゼンチンなどの近隣諸国とは異なり、経済の米ドルに対する依存度がそれほど高くはない。また、ブラジル国内の事業者は、仮想通貨決済による手数料や資産価値の変動リスクを好ましく思っておらず、法定通貨に固執している側面があるようだ。それでもWillock氏はブラジル市場が最終的には様々な用途で利用できる米ドル、またはブラジルレアル建てのステーブルコインを選択する可能性があると考えているようだが、同国での仮想通貨ブームは継続するのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.07.10

出典元:

ニュースコメント

ブラジル市場を開拓する仮想通貨関連企業

南米では仮想通貨市場が拡大しており、バイナンスが仮想通貨取引サービスのLatamexをローンチするなど、新規ユーザーの需要を狙う外国資本の大手取引所が参入してきている。その中でも2億人以上の人口規模を誇るブラジルは、次なるフロンティアとして注目され、仮想通貨関連企業の動きが活発になってきている状況だ。最近では、独自ブロックチェーンを活用した国際送金ネットワークを構築するリップル社がブラジルに新オフィスを開設し、現地でのパートナーシップ締結や事業展開を積極的に行なっているという。国内資本では、ブラジル最大の投資会社であるXP Investimentosが仮想通貨取引を開始しており、同国の仮想通貨市場を牽引している。近年、ブラジルではインフレの進行と共に国内経済の失速が懸念されているが、仮想通貨市場の拡大がどのような影響を与えるのか、今後も国内での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.07.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル