Select Language

香港証券取引所、サステナブル及びグリーンファイナンス関連の証券取引所を開設する計画

香港証券取引所、サステナブル及びグリーンファイナンス関連の証券取引所を開設する計画

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
香港証券取引所、サステナブル及びグリーンファイナンス関連の証券取引所を開設する計画

update 2021.08.31 15:33

サステナビリティやグリーンボンド、ESG関連商品の情報提供などを模索

香港証券取引所(本社:8/F, Two Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong[1])【以下、HKEXと称す】は、アジア地域のサステナブル及びグリーンファイナンス関連データや投資情報を提供する中核ハブとして、STAGEと呼ばれる新たな証券取引所を開設する計画を発表した。[2]

STAGEは、様々な金融商品のサステナブル及びグリーンファイナンス分野における情報の透明性とアクセス向上を目指すという。同取引所はHKEXに上場するサステナビリティやグリーンボンド、ESG(環境、社会、ガバナンス)関連商品の情報を蓄積したアーカイブを2020年後半に構築することで、STAGE上でこれらの分野に関する包括的なデータベースを提供する。その他にも、サステナブルファイナンスに関する情報共有やステークホルダー・エンゲージメントとしても機能させるとのことだ。また、国際基準を遵守した商品を組成し、毎年商品発行後のレポートを公表する発行体は、STAGE上にて無料で関連商品を提供できるという。HKEXは、サステナブル及びグリーンファイナンス市場の発展に伴い、STAGEの機能を拡張させ、これらの分野に関連したデリバティブ商品など、同取引所がカバーするアセットクラスを拡充していく方針だ。

新たな取引所の開設に際し、HKEXのグリーン及びサステナブルファイナンス部門ヘッドであるGrace Hui氏は以下のようにコメントしている。

STAGEの開設は、サステナビリティに対する我が取引所の強力なコミットメントを示しております。発行体や投資家、アセットマネージャー、市場参加者、投資アドバイザーがアジア地域におけるサステナブル及びグリーンファイナンスエコシステムの構築に向けた積極的な役割を演じることで、我々は香港市場のサステナビリティを向上できると考えております。我が取引所は、発行体がサステナブル及びグリーンファイナンス関連の金融商品への認識を高めると共に、投資家やアセットマネージャーに対し、これらの分野でのデューデリジェンスや選別投資、モニタリングに寄与する情報へのアクセス向上を目標としております。

Grace Hui, HKEX Head of Green and Sustainable Finance - HKEXより引用

アジアパシフィック(APAC)地域はサステナブル及びグリーンファイナンス関連の資金調達が急増しており、同地域における2019年のグリーンボンドの発行は過去最高水準の188.9億ドルに達した模様だ。香港が重要な役割を果たしており、中国本土における同商品の市場規模は81.3億ドルになるという。

尚、足元のサステナブルファイナンスやESG関連動向に目を転じると、リフィニティブがグローバルサステナブル戦略を公表したほか、ESMAがESGディスクロージャー要件に関連のノーアクションレターを発行するなど、官民での取り組みが活発化している。そして今回、HKEXが市場からの注目が高まっているこれらの分野に関連した取引所を開設することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.06.22

出典元:

ニュースコメント

国際金融センターとしての地位の維持を図るHKEX

中国が香港国家安全法の制定を推し進める中、約1,300社に上る香港進出の米国企業の一部が同国からの撤退を検討しており、香港が確立したアジアの一大金融センターとしての地位が不安定化している。今回、グローバル金融市場において注目度が高まっている、サステナブル及びグリーンファイナンス関連の機能を有する新たな取引所を開設することで、投資家及び発行体にとって魅力的な市場の維持を目指していると推察される。また、HKEXはボラティリティ・コントロール・メカニズムの機能拡張を段階的に実施するほか、同取引所傘下のOTC Clearが日本の金融庁(JFSA)から清算業務ライセンスを取得するなど、更なるサービス機能の強化と市場開拓を模索している状況だ。他方で、香港からの撤退を検討している企業の多くが、移転先としてシンガポールを挙げているという。同国はMASがESMAと覚書を締結したことを発表し、シンガポールのベンチマーク活用を模索するなど、競争力のある金融市場の構築に向けた動きを強めている。香港国家安全法の制定を巡る米中の対立を注視しつつ、香港金融市場の発展に向けたHKEXによる今後の取り組みに注目したい。


Date

作成日

2020.06.22

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
update2026.06.02 19:00

「海外FXは終わり」は誤解!規制後もトレードを続けるには

海外FXが終わりといわれている背景には法改正によるクロスボーダー収納代行規制があります。たしかに規制によって国内銀行送金による入出金は難しくなるとみられていますが、海外FXというサービス自体が終わるわけではありません。本記事では、今後も海外FXを使い続けるために最低限やっておくべき準備について解説します。
update2026.06.01 19:00

【朗報】XMが国内銀行送金の「負け越し出金問題」についに対応!入金履歴リセットを実施

XMTradingが国内銀行送金などの入金履歴をリセットする特別措置の実施を発表しました。これにより、過去の銀行入金分も仮想通貨(暗号資産)など別ルートでの出金が可能になりました。本記事では、今回のリセット措置について解説するとともに、7月1日以降の入出金に関する注意点をお伝えします。
update2026.07.02 19:00

HFMへ仮想通貨入金してみた!早い・安い・簡単の三拍子ルートを検証

HFMへ早く・安く・簡単に仮想通貨入金するならXRPがおすすめです。実際の操作画面の画像付きで最短1分・手数料数十円の入金方法を分かりやすく解説します。リアルな感想もぜひ参考にしてください。
update2026.04.16 19:00

PeskaがUSDTでの入出金に対応!仮想通貨取引所・個人ウォレットへの送金が可能に

PeskaがUSDTによる入出金に対応しました。2026年6月に改正資金決済法が施行されたことで、海外FXユーザーの間では規制によって、「国内銀行送金を利用できなくなるのでは」という懸念が広がっていました。PeskaがUSDTに対応した背景には、こうしたユーザーの懸念を払拭する狙いがあるとみられます。本記事では、PeskaでUSDT送金を利用する際の条件や注意点を解説します。
update2026.06.15 19:00

【噂通り狭い?】HFM KATANA(カタナ)口座のスプレッドを徹底計測

HFM(エイチエフエム)のKATANA(カタナ)口座は噂通り低スプレッドなのか徹底的に調査しました。キャッシュバックやスリッページ込みの実質コストまでを考慮して、20以上の銘柄や海外FXブローカーと比較しています。
update2026.07.07 19:00

XMTradingのアプリがなくなった!?独自アプリが利用不可に

XMTradingのスマートフォン向け独自アプリが、4月15日から利用できなくなりました。本記事では、今回のXMTradingの独自アプリ廃止に関する詳細のほか、代替手段について説明します。
update2026.04.17 19:00

【SNSで話題】海外FXへのウォレット経由での仮想通貨送金で口座凍結に?国内取引所からの直接送金も焦点に

SNS上では「国内取引所からウォレットを経由して海外FXに送金すると、国内取引所が凍結される」という投稿が話題です。また、ウォレット経由の送金で口座凍結される現状から、一部のユーザーが国内取引所から海外FXに直接送金するルートにも言及しています。
update2026.06.26 19:30

HFMがKATANA(カタナ)口座をリリース!Exnessキラーになるか?

HFMがハイスペック口座であるKATANA口座をリリースしました。最大の特徴は、無制限レバレッジと低スプレッドという、2つの要素を兼ね備えている点です。本記事では、KATANA口座のスペック・特徴を解説するほか、ExnessやXMTradingと条件を比較します。
update2026.05.07 19:00

bitwalletを不安視する声がSNSで増加?安全性や運営会社変更を指摘する投稿も

X上ではbitwallet(ビットウォレット)の信頼性を不安視する声が広がっています。本記事では、SNS上でのbitwallet関連の投稿内容や、bitwalletからの乗り換え先候補となるオンラインウォレットなどを紹介します。
update2026.06.26 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル