Select Language

CQG、Blue Trading Systemsからソフトウェアライセンスを取得

CQG、Blue Trading Systemsからソフトウェアライセンスを取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
CQG、Blue Trading Systemsからソフトウェアライセンスを取得

update 2021.08.31 15:32

アルゴリズム及び低レイテンシーのオーダールーティングを利用可能

米国を拠点とする金融ソフトウェアプロバイダーのCQG(本社:1999 Broadway Suite 1550 Denver, CO 80202[1])は、取引システムの開発を手掛けるBlue Trading Systems(本社:318 W Adams St Suite 1724 Chicago, IL 60606[2])【以下、BTSと称す】からソフトウェアライセンスを取得したことを発表した。[3]

これにより、CQGはカスタマイズ可能なアルゴリズム戦略と、スプレッド取引を手掛けるトレーダー向けに、低レイテンシーのオーダールーティングを提供できるようになるという。また、同社はこれらの取引システムを全ての金融商品に採用し、複数の高機能が付帯した先進的な取引プラットフォームを構築するとのことだ。

BTSの共同創業者兼マネージングパートナーであったKevin Darby氏が、プロダクトマネージャーとしてCQGに加わり、スプレッド取引及びアルゴリズム取引を行うトレーダー向けの商品戦略を担うと共に、BTSのソフトウェアとの統合と新たなソリューションの提供を主導するという。統合が完了次第、CQGの顧客は一部の市場を対象にした迅速なルーティングと標準的なオーダールーティングが選択利用できるとのことだ。また、シミュレーション・バックテストツールを活用することで、現実の市場に近い環境において戦略のテストが行えるほか、取引コスト分析(Transaction Cost Analysis, TCA)機能を用いての運用パフォーマンスを確認することにより、立案された戦略を採用した際の利点を適切に把握することが可能になるという。

ソフトウェアライセンスの取得に際し、CQGの社長であるRyan Moroney氏とDarby氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

過去数か月間、特に目立つ動向の一つとして市場が世界で起きるイベントに対して非常に早く反応していることが挙げられます。ボラティリティが高まる足元の市場環境に対応した新たなソリューションを提供すべく、我が社は数多くの社内会議を行ってきました。また、我々はBTSの商品開発動向を数年にわたり注視してきております。今回、同社のソフトウェアライセンスを取得する機会を得ると共に、新たなソリューションの開発を主導するKevin氏を迎え入れることができました。これにより、高ボラティリティな市場環境下においても機能する、高性能なアルゴリズム及びスプレッド取引プラットフォームを開発できると考えております。

Ryan Moroney, President of CQG - CQGより引用

私は機関投資家向けのアルゴリズムと、迅速なルーティングが可能なスプレッド取引プラットフォームを開発すべく、専門性との評判が非常に高いプロフェッショナル集団であるCQGに加わったことを喜ばしく思っております。BTSのソフトウェアライセンスを取得することにより、低レイテンシーの取引システムを構築し、この魅力的なプロジェクトを推進させる意向であります。

Kevin Darby, Product Manager at CQG - CQGより引用

CQGはBTSのソフトウェアライセンスを取得し、高機能が付帯した取引プラットフォームを開発することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.06.15

出典元:

ニュースコメント

アルゴリズムを活用する投資家の裾野が拡大

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、FX市場のボラティリティが高まる2020年3月以降、 JPモルガンチェースはFXアルゴリズム取引が拡大しているという。同社が実施した顧客調査によると、従来から同取引を活用していたヘッジファンドに加え、年金基金や投資信託などにおいても利用が拡大している模様だ。また、足元では機関投資家レベルに加え、個人投資家層を対象にアルゴリズムを活用したソリューションを開発する事例も散見されている。例えば、 Markets.comがクオンツ運用ツールをリリースし、大手金融機関やヘッジファンドが利用するアルゴリズムやデータを活用した株式ポートフォリオの作成ツールを提供している。その他にも ズールトレードが米国でコピートレードプラットフォームをリリースし、独自アルゴリズム取引ソフトウェアを活用したマッチメイキング機能の提供を開始した。今後も、多くの海外FXブローカーがトレーディングエクスペリエンスの向上に繋がるアルゴリズム取引ソリューションを開発することを期待したい。


Date

作成日

2020.06.15

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル