Select Language

MaiCapital、ビットコインを対象としたクオンツファンド立ち上げを発表

MaiCapital、ビットコインを対象としたクオンツファンド立ち上げを発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
MaiCapital、ビットコインを対象としたクオンツファンド立ち上げを発表

update 2021.08.31 15:33

先進的なアルゴリズムを用いて投資判断を最適化

仮想通貨およびブロックチェーン関連の資産管理会社であるMaiCapital(本社:Suite 2004, 299QRC, 287-299 Queen's Road Central, Hong Kong[1])は、ビットコイン(Bitcoin)を対象としたクオンツファンド(定量分析を基礎に取引を行うファンド)を立ち上げることを発表した。[2]

この新しいファンドはBitcoin+ Investment Fundと呼ばれ、MaiCapitalが立ち上げる2番目の仮想通貨ファンドになるという。香港の証券先物事務監察委員会(Securities and Futures Commission)【以下、SFCと称す】による規制の下、MaiCapitalは最初の仮想通貨ファンドであるBlockchain Opportunity Fundを14カ月以上運用した実績を持っており、この新しいファンドに関してもその経験を活かして管理を行っていくと言及している。現在、仮想通貨市場には同様の仮想通貨ファンドが多数存在しているが、その多くはパッシブ型の運用を行うもので、変化する市場環境の中でパフォーマンスを追求するBitcoin+ Investment Fundとは本質的に異なるようだ。MaiCapitalは洗練された定量分析アルゴリズムで投資判断を最適化し、テクニカル分析およびドローダウン保護メカニズムを組み合わせることでビットコイン関連商品への投資からリターンを生むことを目指す。

今回、MaiCapitalはBitcoin+ Investment Fundをローンチするにあたって、世界的な法律事務所であるSidley Austinと提携している。Sidley AustinのJoy Lam氏は、仮想通貨市場ではより革新的なものだけでなく、完全に規制された信頼性の高い投資商品に対する需要が増加している事実に触れ、MaiCapitalのBitcoin+ Investment Fundがその典型例であると説明した。一方、MaiCapitalのカストディパートナーとなったOSLのCEOであるWayne Trench氏は、同社が香港および周辺地域における仮想通貨市場の発展を促す重要な役割を担う可能性があると述べた。

SFCの規定によってMaiCapitalは、認定投資家に限定してBitcoin+ Investment Fundを販売することが許可されている。MaiCapitalは香港の仮想通貨市場をリードする存在として認知されているが、この新しい仮想通貨ファンドのローンチがどのような変化をもたらすのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.06.02

出典元:

ニュースコメント

アジアの金融センターに仮想通貨分野の投資が集中

これまで仮想通貨市場は欧米諸国の積極的な投資によって発展を遂げてきたが、大手コンサルティングファームのPwCが仮想通貨業界のM&Aおよび資金調達が鈍化していると報告したことからもわかるように、その構造が変化しつつあるようだ。近年、仮想通貨開発の重心はアジア諸国にシフトしており、特に世界的な金融センターであるシンガポールでは仮想通貨業界に多額の資金が流入しているという。シンガポール政府もこの流れをサポートする意向を示し、IRASが仮想通貨税制のガイドラインを発行するなど、投資家を取り巻く環境が改善に向かっている。香港の仮想通貨市場もシンガポールと同様に大幅な成長が期待されていたが、民主化デモや新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて出遅れており、これらの地政学的リスクが解消されるまでは厳しい状況が続くと言えるだろう。


Date

作成日

2020.06.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.12 19:30

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル