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ErisX、仮想通貨のOTCブロック取引サービスを立ち上げ

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update 2021.08.31 15:33
ErisX、仮想通貨のOTCブロック取引サービスを立ち上げ

update 2021.08.31 15:33

RESTベースのAPIを介して大口注文の執行が可能となる

シカゴに拠点を置く仮想通貨取引所のErisXは、OTCブロック取引サービスを立ち上げ、仮想通貨のスポット市場および先物市場でのブロック取引が可能となったことを発表した。[1]

ErisXのOTCブロック取引サービスは、REST(Representational State Transfer)ベースのAPIを介して注文を執行することが可能となっており、機関投資家や富裕層に優れた流動性とマルチカストディアンソリューションを提供するという。また、このサービスに登録したユーザーは、最小注文サイズ、価格、執行時間などの要件を満たせば、同社のインターフェースを通じて取引所外で交渉した取引を執行することもできる。ErisXのCEOであるThomas Chippas氏は、同社のサービスがOTCのワークフローに起因する摩擦とリスクを取り除き、競争力のある価格で潜在的な取引の可能性を拡大するとコメントしている。

最近では、日本の野村グループやスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)を運営するSIXグループも、仮想通貨市場の地位を向上させることを念頭に、ErisXと同様の機関投資家向け仮想通貨関連サービスを開始している。ErisXはデリバティブ決済ライセンスおよび指定契約市場(Designated Contract Market, DCM)ライセンスを取得しており、この金融業界での動きをリードしているようだ。加えて、ErisXは米国でFutures Commission Merchants (FCMs)として登録のあるブローカーを通じて同社のサービスを提供し、その影響力を強めているという。

Solidus OTCのCEOであるCarlos Mosquera Benatuil氏は、米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission, CFTC)の規制対象下にある事業体がブロック取引機能を導入したことで、仮想通貨市場への影響を制限しながら決済リスクを排除することが可能になったと言及している。また、Benatuil氏はErisXによるOTCブロック取引サービスのローンチが仮想通貨市場に親しみやすさと安全性をもたらすと説明しているが、これが業界にどのような変化を与えるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.05.28

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場で機関投資家向けサービスが拡充

近年、世界各国で仮想通貨規制が整備され始めていることを背景に、機関投資家による仮想通貨市場への参入が加速しており、その需要を狙った仮想通貨関連サービスが次々とローンチされている。例えば、大手取引所のHuobiは機関投資家向け仮想通貨仲介サービス開始を決定し、GIB(Global Institutional Business)部門のB2B事業を強化しているという。また、Boerse Stuttgartの子会社であるBlocknoxも機関投資家向け仮想通貨カストディサービスの拡大を試みており、銀行や資産管理会社にアプローチをかけているようだ。大手コンサルティングファームであるPwCが仮想通貨業界のM&Aおよび資金調達が鈍化している事実を報告するなど、仮想通貨市場を取り巻く環境が変化しつつあるだけに、この機関投資家参入の流れが新たな成長に向けた起爆剤となることに期待したい。


Date

作成日

2020.05.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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