Select Language

Blocknox、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービス拡大の試み

Blocknox、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービス拡大の試み

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
Blocknox、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービス拡大の試み

update 2021.08.31 15:33

1年以上の実績を梃子に銀行や資産管理会社などに訴求

ドイツで2番目の規模の証券取引所を運営するBoerse Stuttgart GmbH(本社:Börsenstraße 4, 70174 Stuttgart[1])【以下、Boerse Stuttgartと称す】の子会社であるBlocknoxは、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービスの拡大を試みていることを明らかにした。[2]

今月18日の発表によると、既にBlocknoxは、エスクローベースでの仮想通貨カストディサービスの提供を開始しており、それをBoerse Stuttgartの仮想通貨取引アプリであるBISONおよび仮想通貨取引所のBSDEXに統合することに成功したという。現在、Blocknoxは、Boerse Stuttgartグループ外の銀行や資産運用会社などを対象に、仮想通貨およびその他デジタル資産のカストディサービス拡大を模索しているようだ。それに向けてBlocknoxは、マルチレベルセキュリティコンセプトに基づいたシステムを構築し、同社のプラットフォームに実装することで強固なカストディサービスを実現している。

BlocknoxのマネージングディレクターであるUlli Spankowski博士は、このことについて次のようにコメントしている。

Blocknoxは、ドイツの先駆者的な立ち位置で既に1年以上、仮想通貨のカストディサービスを運用しています。現在、我が社は、その経験と実績を活かして機関投資家セグメントのクライアント向けにサービスを提供したいと思っています。これらのクライアントは、高い信頼性を誇るBlocknoxのカストディソリューションを仮想通貨関連サービスの構成要素として利用することができます。

Dr. Ulli Spankowski, Managing Director of Blocknox - Boerse Stuttgartより引用

今年1月初旬、ドイツでは仮想通貨関連サービスを規制する法案が可決され、ライセンス制度が導入されることが決定しており、Blocknoxは、それを取得するために申請書の提出を予定しているという。これまでBoerse Stuttgartは、BISONのユーザー数を10倍に拡大するなど、積極的に仮想通貨関連事業を推進しているだけに、今後もBlocknoxを含めた同グループの取り組みに期待したい。

release date 2020.02.20

出典元:

ニュースコメント

ドイツの金融業界が仮想通貨市場に接近

昨年末、ドイツ議会が銀行の仮想通貨取り扱いを許可する法案を可決し、2020年から国内の金融機関で株式や債券などの商品と同様に、オンラインバンキングを介してビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨の取引が可能になった。これまでドイツでは、仮想通貨関連商品を取り扱うためにカストディ企業を利用する必要があったが、十分な能力を有する銀行に関しては、この法案の成立でそれが不要になるという。その他にも、ドイツ銀行協会がデジタルユーロの活用を要請するなど、仮想通貨市場の盛り上がりと共に、国内では金融業界が仮想通貨やブロックチェーン技術の取り込みを図る動きを見せはじめている状況だ。足元では、WEFが仮想通貨規制に向け国際コンソーシアムを結成し、世界規模でのガバナンスが検討される中、Boerse Stuttgartは、2018年に仮想通貨取引を開始して以来、多方面で仮想通貨関連事業を展開している。国内市場でのプレゼンスを徐々に増してきているだけに、今後も同社の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.02.20

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル