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Libra Association、シンガポール政府系ファンドTemasekの加盟を発表

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update 2021.08.31 15:32
Libra Association、シンガポール政府系ファンドTemasekの加盟を発表

update 2021.08.31 15:32

ベンチャーキャピタル2社と共にメンバー企業として迎え入れる

Facebook, Inc.(本社:1 Hacker Way, Menlo Park, California 94025[1])【以下、Facebookと称す】の仮想通貨イニシアチブを先導するLibra Associationは、シンガポールの政府系ファンドであるTemasekをメンバー企業として迎え入れたことを発表した。[2]

Libra Associationの発表によると、今月14日、Temasekはブロックチェーンに焦点を当てたベンチャーキャピタルであるParadigmおよびSlow Venturesの2社と共に同協会に加盟したという。Temasekは2,100億ドル相当の資産を運用しており、Libra Associationのメンバー企業となることでアジア地域での地位を盤石なものとする狙いがあるようだ。また、Temasekの副CEOであるChia Song Hwee氏は、同社がLibra Associationに加盟することで国際的かつ費用対効果の高い小売決済ネットワークの確立に貢献できる可能性があると主張している。

Facebookは2020年中旬頃までにリブラ(Libra)をローンチすることを予定していたが、各国政府や規制当局の反発を受け、その計画を変更せざるを得ない状況に追い込まれているようだ。これに加え、昨年末にペイパルがLibra Associationからの脱退を表明して以降、同協会からはVISA(ビザ)やmastercard(マスターカード)、Stripe(ストライプ)など合計8社が次々と離脱している。しかしながら最近ではCheckout.comやHeifer International、Shopify、Tagomiなどが新しくメンバー企業となっており、Libra Associationがその求心力を取り戻しつつある様子がうかがえる。

これに関してLibra Associationの副会長であるDante Disparte氏は、新しいメンバー企業3社が加わったことで同協会の多様性が強化され、リブラを活用した決済システムのガバナンスやロードマップ策定、ローンチまでの開発活動が加速する可能性があると言及している。先日、Libra Associationはホワイトペーパーを更新し、リブラ発行の前段階として別のステーブルコインを開発することを起案しているが、この新しい試みはどのような結果を招くのか、今後もFacebookおよび同協会の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.05.19

出典元:

ニュースコメント

リブラ停滞も世界的なステーブルコイン開発は継続

昨年からリブラの開発活動が停滞しており、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏もそのローンチがいつ頃になるか見通しがつかないと言及している。その間にも仮想通貨コミュニティでは、リブラの代替となり得る世界的なステーブルコインの研究開発が進められている状況だ。実際に最近ではブロックチェーン開発を手がけるCelo Foundationがリブラに対抗するCelo Alliance for Prosperityを発足し、既にLibra Associationのメンバー企業を含む50社を参加企業として取り込んでいるという。一方、世界的なステーブルコインの台頭に懸念を示していた米政府も、景気刺激法案の一環でデジタルドルの発行を検討するなど、その姿勢を軟化させているようだ。リブラを中心としたステーブルコイン開発の流れは止めることはできないと考えられるが、社会はこれをどう受け入れていくのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.05.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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