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BeQuant、機関投資家向けソリューションのBeQuant Proをローンチ

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update 2021.08.31 15:32
BeQuant、機関投資家向けソリューションのBeQuant Proをローンチ

update 2021.08.31 15:32

OTCに加えて包括的な仮想通貨関連サービスを提供

仮想通貨関連サービスを提供するBeQuant Exchange(本社:2 America Square, America House, EC3N 2LU, London, UK[1])【以下、BeQuantと称す】は、機関投資家の需要に対応するために仮想通貨のプライムブローカレッジソリューションであるBeQuant Proをローンチした。[2]

今月14日の発表によると、BeQuant Proは既にベータテストを通過しており、証拠金取引や複数市場での取引など、複雑なタスクを簡素化して処理できることを証明しているという。このソリューションは仮想通貨ファンドおよびプライベートバンク、家族経営企業、ウェルスマネージャーなどの投資会社やヘッジファンドを対象に、最高水準の仮想通貨OTC(店頭取引)サービスを提供することを目的としている。BeQuant Proはオンボーディングや注文執行、決済、レポーティング、カストディ業務をカバーする包括的なインフラを構築することを目指しており、具体的には複数の取引所への直接的なアクセスやカストディサービス、担保管理ツール、レバレッジ取引、OTCでのブロック取引、リスクマネジメント、スマートオーダールーティング、サードパーティ企業ソリューションの統合、24時間体制のサポートなどを提供する予定だ。

BeQuant Proを利用するクライアント企業は、バイナンスやHuobi(フォビ)、OKExを含む主要7社およびその他世界中の取引所へのアクセスが可能となり、カウンターパーティリスクを抑えながら大規模な取引を執行することができる。また、クライアント企業はこのようなオペレーションを複数の市場で分散して行えるため、特定の取引所の仮想通貨価格に干渉することもないという。これに関してBeQuantのAlex Mascioli氏は、BeQuant Proが既存の投資市場と同等のサービスを提供し、企業の悩みの種となっていた取引所のコンプライアンスとリスク管理コストの削減に貢献するとコメントしている。

一方、BeQuantのCEOであるGeorge Zarya氏は、仮想通貨投資が一般化するにつれて、断片化されている市場の問題点を解決する機関投資家向けソリューションの必要性が浮き彫りになってきていると述べた。これまでBeQuantはBeeksと提携して接続性の向上を試みるなど、自社サービスの強化に努めているが、BeQuant Proのローンチがどのような成果を上げるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.05.18

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場で機関投資家向けサービスの水準が向上

これまで仮想通貨市場では、ビッサムの機関投資家向けOTCサービスに代表されるように、大手仮想通貨取引所によるソリューション展開が目立っていた。しかしながら近年、機関投資家の仮想通貨市場進出が加速していることを背景に、独自のOTCサービスを提供する企業が現れ始めているようだ。直近では英国領のヴァージン諸島を拠点とするBTSEがOTCデスクにRFQ機能を追加し、実行価格と予想価格のスリッページ是正を実現したことで話題となった。このような機能は、ボラティリティが拡大している昨今の市場環境で効果を発揮すると考えられるため、今の時期、大量の取引需要を抱える機関投資家にとっては有難いサービスだと言えるだろう。仮想通貨市場における機関投資家向けサービスの水準は確実に上昇しており、これが更なる市場参入を促す要因となっているだけに、今後もBeQuantを含むサービスプロバイダー企業の活躍に期待したい。


Date

作成日

2020.05.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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