Select Language

ステートストリート、CLSと提携

ステートストリート、CLSと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
ステートストリート、CLSと提携

update 2021.08.31 15:32

CLSSettlementを活用した効率的な取引管理を提供

米国・ボストンを拠点とするグローバル金融機関のState Street Corporation(本社:One Lincoln Street Boston, Massachusetts 02111[1])【以下、ステートストリートと称す】は4月28日、多通貨同時決済(Payment versus Payment)【以下、PvPと称す】の専門機関であるCLS(Continuous Linked Settlement)と提携したことを発表した。[2]

今回の提携を通じ、ステートストリートが開発したポストトレード業務関連の電子取引プラットフォームであるTradeNeXusと、CLSが誇る同業務関連のモニタリング及びレポーティングツールであるCLSTradeMonitorを統合する意向だ。これにより、アセットマネージャーは異なるカストディアンを活用した全ての取引において、CLSの主力PvPツールであるCLSSettlementを通じて効率的な取引管理ができるようになるという。また、顧客は決済期日を遵守し、容易に決済指示を変更することも可能になるとのことである。

両社の提携に際し、State Street Global Marketsのグローバルリンク・ポストトレードサービス部門ヘッドを務めるKate Lowe氏とCLSの業務開発部門チーフオフィサーであるAlan Marquard氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

アセットマネージャーはリスクの軽減と業務効率の改善を図るべく、取引全体を詳細に把握したいと考えております。FX市場において独自の決済サービスを提供するCLSと提携することにより、我々はお客様のポストトレード業務のワークフローを効率化させる革新的なソリューションを提供できるでしょう。また既存機能をシームレスに拡張させることで、重要な決済データを確認できるシングルウィンドウを構築し、サービスの効率化及び自動化を図る意向です。

Kate Lowe, Head of GlobalLink Post-Trade Services at State Street Global Markets - State Streetより引用

取引レポーティングに関する規制が強化される中、アセットマネージャーはFXポストトレード業務の効率化に注力しております。我々はステートストリートと協働し、同業務の効率化や透明性の確保及びリスクの軽減に繋がる統合ソリューションを提供することを喜ばしく思っております。

Alan Marquard, Chief Business Development Officer at CLS - State Streetより引用

ステートストリートはCLSと手を組み、ポストトレード業務の効率化に繋がるサービスを提供することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.05.04

出典元:

ニュースコメント

圧倒的な管理資産規模を誇るステートストリート

ステートストリートはグローバル機関投資家を対象とした投資サービスや資産管理、リサーチ、トレーディングサービスを提供する大手金融機関だ。100か所を超える金融市場にネットワークを張り巡らせ、世界中に約39,000名の従業員を抱えている。2020年3月31日時点の同社のカストディ・アドミニストレーション資産残高(AUCA)は31.86兆ドルに上り、運用資産(AUM)は2.69兆ドルに達するという。グローバルETFに関しては、市場シェアの60%を占める多様な商品を提供し、圧倒的なプレゼンスを確立している状況だ。尚、ステートストリートはTradeNeXusとForexClearの統合も実現させ、決済サービスの強化を図っている。一方で、各国当局による規制強化と相まって、バイサイド投資家の間でポストトレード業務の効率化を求めるニーズが拡大しており、複数の金融サービスプロバイダーが関連ソリューションの提供を試みている。例えば、リフィニティブがFXポストトレード分析ツールを拡充したほか、スタンダードチャータード銀行がCobaltのインフラを採用し、ポストトレード分野の自動化を推進している。今後も、圧倒的な管理資産規模を誇るステートストリートが、機関投資家の需要にマッチしたソリューションを提供することを期待したい。


Date

作成日

2020.05.04

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAO被害者のSNSの投稿が話題、マイページもログイン不可に

X上に、GEMFOREXを炎上させるとする投稿がポストされ、元GEMFOREXユーザーの間で話題になっています。近日中に集めた情報を公開するとしており、詳細は不明ながら元ユーザーの間で、にわかに盛り上がりを見せています。Xでの投稿内容やGalaxy DAOの状況を解説します。
update2025.04.14 19:00

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

【MT4/MT5】フィボナッチを自動で描写!便利なインディケータを徹底比較

フィボナッチを使ってチャート分析をする際、ラインの引き方が分からなかったり、毎回手動で引くのが面倒だったりなどの難点があります。そこで本記事ではフィボナッチを自動描画できるMT4/MT5用インディケータを徹底比較します。
update2025.02.12 19:00

仮想通貨KERNELの将来性は?リステーキングを推進するKernelDAOを解説

仮想通貨(暗号資産)KERNELは、リステーキング(再ステーキング)のためのエコシステムを提供する「KernelDAO」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KERNELの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.04.11 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル