作成日
:2025.02.12
2025.02.12 16:36
フィボナッチ系のオブジェクトを使った分析は、押し目・戻りの目安を計るのに使用するなど人気で多くのトレーダーが使っている一方で、「どこからどこまでラインを引いたらいいか分からない」「引くのが面倒くさい」など難点もあります。
こうした点が気になる人におすすめしたいのが「フィボナッチ自動描画ンディケータ」です。自動で描画してくれるので基準点に悩むことがなくなるうえ、引き直す手間も省けます。
ただ、インディケータによって基準のとり方が違ったり、アラートの有無や引けるフィボナッチの種類などの性能差があるので自分のトレードにあったインディケータを選ばなければいけません。
本記事では5つのフィボナッチ自動描画インディケータを比較しながら紹介していきます。
フィボナッチに関するよくある悩みはインディケータを使うことで解決できます。
フィボナッチ系統のルールを機能させるためには、波の起点と終点を正しく捉える必要があります。しかし、実際にチャートを開いてフィボナッチを使おうとしても、フィボナッチを引ける箇所が何パターンも思いつくので、どこに引けばいいのか迷ってしまうことが多くあります。
自動描画インディケータを使用すると、起点と終点の判断をする必要が無くなります。
また、インディケータは人間と違ってその都度同じ基準で判断してくれるので、常に同じ基準で引いたフィボナッチツールを使用でき、分析にブレが無くなるというメリットもあります。
毎回フィボナッチを引くのが面倒だと感じていませんか?
1度引くだけなら大した手間ではありませんが、新しい波ができたり、価格が高値・安値を更新するとフィボナッチを引き直さなければならないこともあります。
特に、15分足や5分足などの短期足でトレードしている方は、トレンドが安値・高値を更新する度に終点を調整するのは手間と感じやすいでしょう。
自動描画インディケータを使用すると、起点・終点が更新される度に自動で調整してくれます。1度インディケータをチャートに適用させるだけでフィボナッチを引き直す手間から解放されます。
フィボナッチ系のインディケータは、サポートラインやレジスタンスラインの見極めによく用いられます。
しかし、チャートを見ていない間にラインに到達してしまい、狙っていたエントリーチャンスを逃してしまったという経験がある人は多いのではないでしょうか。
フィボナッチのラインと同じ水準に水平線を引いて、水平線にアラートを設定する方法もありますが、値動きによってはフィボナッチの起点が変わるので、フィボナッチのラインとずれてしまうケースもあります。
自動描画ツールの中にはフィボナッチのラインにアラートを設定できるものがあります。アラート設定にかかる手間を省けるのでとても便利です。
また、自動描画ツールはフィボナッチの起点・終点が変わる度にリアルタイムで描画し直してくれるので、アラートのタイミングがズレることがないのも嬉しいポイントです。
今回、フィボナッチを自動描画してくれるインディケータとして次の5つを選び、実際に使用してみました。
ツール名 | 対応プラットフォーム |
---|---|
Yesterday Fibo wAlerts | MT4 |
フィボナッチ自動描画インディケータ | MT4/MT5 |
React Fibonacci Chart | MT5 |
Auto-Fibonacci | MT4/MT5 |
Cybertrade Auto Fibonacci | MT5 |
前営業日の高値・安値を起点・終点としたフィボナッチリトレースメントを1分足~4時間足に自動で描画してくれるインディケータです。
すべてのラインそれぞれにアラートを設定でき、ライン到達時にポップアップとEメールで知らせてくれます。
パラメータの設定はアラートのON/OFF以外は変更する必要がなく、シンプルで使いやすいインディケータです。
ただ、起点・終点の基準が前日の日足なので値動きとマッチすることが少なく、トレードの判断基準として採用しにくいという印象です。日足の半値(50%ライン)は意識されることもありますが、あくまでも参考程度にしましょう。
Yesterday Fibo wAlertsは前日日足の半値をトレードの判断に使用している人におすすめのインディケータです。
前日の日足を基準としたラインしか引けないので、値動きの波から起点・終点をとったフィボナッチを使用したい人にはおすすめできません。
また、MT4にしか対応していないので、MT5を利用したい人もこの他のインディケータを検討しましょう。
フィボナッチ自動描画インディケータは、当サイトMyforexが提供している無料のインディケータです。Zigzag(ジグザグ)を基に算出した起点・終点を用いて3種類のフィボナッチ(リトレースメント、エクスパンション、ファン)を自動で描画してくれます。
アラート機能はラインに到達した時とローソク足確定時のどちらのタイミングで通知するか切り替え可能なので手法に合わせて選択できます。
起点・終点の基準にZigzagを使用しており、値動きに則したフィボナッチを引いてくれるので実際のトレードに使いやすいツールです。
リトレースメントだけでなくエクスパンションやファンも利用できるので、さまざまな場面に対応できるのもこのツールの強みです。フィボナッチツールを手法の軸に据えている人はかなり役立つでしょう。今回検証したツールの中で3種類のフィボナッチが取り入れられているのはこのツールだけでした。
スキャルピングをする際は特に便利だと感じました。Zigzagが更新される度にリアルタイムで引き直してくれるので、時間的余裕の少ない高回転のスキャルピングではかなり重宝すると思います。
スキャルピング以外でも十分にパフォーマンスを発揮できるツールです。値動きに合わせてラインを引き直してくれるため、チャートを見ていない間も安心してアラートを待てるでしょう。ただ、アラートを設定できるラインが1つに限られているため、最も重視したいラインを定めておく必要があります。
フィボナッチ自動描画インディケータの利用をおすすめできる人として、次のような人が挙げられます。
アラートを設定できるのは1つのラインだけなので、どうしても複数のラインにアラートを設定したい人は他のツールを試してみるとよいかもしれません。
React Fibonacci Chartは、直近のローソク足の高値と安値を起点・終点としてフィボナッチリトレースメントを自動描画してくれるインディケータです。
高値・安値を参照する時間足は、週足・日足・4時間足・1時間足の4つから選択できます。
MQL5のマーケットからダウンロードできる無料のフィボナッチ自動描画ツールということで検証対象としましたが、1時間足や4時間足の高値・安値を基準としたリトレースメントを使うことが少なく実用性が低いというのが率直な感想です。
1つ目に紹介したYesterday Fibo wAlertsはMT5に対応していないので、日足の半値をトレードの判断基準に使用している方はこのインディケータを試してみましょう。
React Fibonacci Chartをおすすめできる人は以下のとおりです。
直近のローソク足を基準としたラインしか引けないので、値動きの波から起点・終点をとったフィボナッチを表示したい人にはおすすめできません。
Auto-Fibonacciは任意に設定した期間内の高値安値を参照してフィボナッチリトレースメントを自動描画してくれるインディケータです。
パラメ-タの設定はかなりシンプルで、高値安値の判断をする範囲と、参照価格の2項目のみです。
フィボナッチの自動描画ツールは、起点・終点にローソク足のヒゲ先を参照することが多い中、このインディケータは高値・安値の参照をヒゲ先とローソク足実体から選べます。この点は他の類似するインディケータにない利点といえるでしょう。
ただし、任意の期間内の高値安値を基準点としているシステムは使い辛く、さらにアラート機能が無い点も難点です。
サイクル理論や一目均衡表均衡表の時間論など、明確に時間を対象とした手法を取り入れている人にとってはニッチな需要を満たせるインディケータだと思います。
チャートの横軸を重視してトレードに取り組んでいる人はこのインディケータが手法にマッチしているかもしれません。
値動きの波を基準としたフィボナッチを使いたい人にはおすすめできません。Zigzagから起点・終点をとるインディケータを使用するのがよいでしょう。
Cybertrade Auto Fibonacciは任意に設定した期間内の高値安値を参照してリトレースメントとエクスパンションを自動描画してくれるインディケータです。
マルチタイムフレーム機能もついており、例えば1時間足のフィボナッチを15分足に表示するという使い方もできます。
前述のAuto-Fibonacci と同じく、設定した期間内の高値安値を基準とするため使い辛いと感じる人が多そうだという印象です。エクスパンションやマルチタイムフレーム機能が使える点ではAuto-Fibonacciより優れていますが、MT4では使えないのが難点です。
MT5を使っていてチャートの横軸を重視してトレードに取り組んでいる人にはこのインディケータがおすすめです。
値動きの波を基準としたフィボナッチを使いたい人にはおすすめできません。また、MT4に対応していないので、MT4を使いたい人は他のインディケータを試す必要があります。
一口にフィボナッチの自動描画ツールと言ってもさまざまなものがあります。何を基準に選べばよいか迷う人もおられるでしょう。そこで、特に重要な選定基準を5つ挙げてみました。
特に、ラインを引く基準はトレード内容に直結するところなので、Zigzagを基準としているのか、前日の日足を基準としているのか、それとも一定期間の高値安値なのかというところの確認は必須です。
一部のトレーダーに採用されている、日足の半値を狙うという手法でトレードするのなら「Yesterday Fibo wAlerts」や「React Fibonacci Chart」が適しています。一方、波の高値安値を基準とする一般的なフィボナッチの使い方をしたいのであれば「フィボナッチ自動描画インディケータ」がおすすめです。
自分の手法にあったインディケータを選びましょう。
フィボナッチを自動描画してくれるインディケータを探しているなら、Myforexのフィボナッチ自動描画インディケータを使ってみてはいかがでしょうか。
初心者がフィボナッチを使おうとした時に1番ネックになりやすいのが「どこからどこに引けばいいか分からない」ということだと思います。その点、フィボナッチ自動描画インディケータであれば値動きに合わせて自動で描画してくれます。
リトレースメントだけではなく、エクスパンションとファンも同時に描画できるので幅広い用途ができるインディケータです。
フィボナッチのオーソドックスな使い方をするのであれば、自動描画インディケータはZigzagを参照して起点・終点を定めるので最適だと言えます。
Myforexではフィボナッチ自動描画インディケータ以外にも、無料で使える便利なインディケータを数多く提供しています。
フィボナッチ自動描画インディケータと他のインディケータを組み合わせて使うことで、さらに力を発揮できるでしょう。ここでは他のインディケータとの組み合わせの一例を紹介します。
フィボナッチ自動描画インディケータをGMMAサインインディケータと組み合わせると、エントリーの精度を高められます。
例えば、フィボナッチのラインで折り返した後に出現したGMMAサインインディケータのサインに合わせてエントリーすることで、安易なエントリーを抑えられるでしょう。GMMAサインインディケータの活用例をご紹介します。
38.2%ラインでの反転後、GMMAサインインディケータのシグナル点灯でエントリー
GMMAサインインディケータの決済シグナル点灯で決済
サインを待ったことで、23.6%ラインで安易なロングエントリーをしかけることなく38.2%のラインからの反転でロングエントリー仕掛けられ、押し目買いに成功しています。
フィボナッチを自動で描画してくれるインディケータは、正しい引き方がイマイチ分からない初心者だけではなく、中級者〜上級者が利用するのもおすすめです。
自動描画で手間を省いて、他のチャート分析に時間を割きましょう。
なお、当サイトMyforexでは、フィボナッチ自動描画インディケータ以外にもカスタムインディケータやリアルタイムスプレッド比較ツールなど、便利なツールを公開しています。各ツールの詳細については、下記のページをご覧ください。
作成日
:2025.02.12
最終更新
:2025.02.12
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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